二ヶ月以上、脳内の同じ場所をぐるぐるとしている最中ですが、白縫いさやさんから頂いたレビューと、同氏の近況ノートで私の作品に触れてくださっているのを見て、とても多くのものを頂いたのでそのお礼だけでも書こうと思います。
お礼の前に正直に打ち明けますが、私を悩ませている原因は、書きたいものへの理想は高いが実力が全く伴っていないというものです。次に、自作を客観的に見たとき、この作品は読者に配慮していない独りよがりな作品になっている、と感じることです。
書きたいから書くのか、読んで欲しくて書くのか。書きたいものを書いて多くの人に読んでもらえたら、それはこれ以上ない幸福ですが、まずそんな事は起きないでしょう。
多くの人に読んでもらうためには、登場人物、物語の展開、それぞれに読んでもらうための努力、多くの人に好まれる努力が必要です。私にはそれらも足りていません。
と、このように、自作について考えるとき、いつの間にかこのような事が頭の中を占拠しているわけです。
そんな中で白縫いさやさんからコメントレビューをいただき、そこに関連する近況ノートを見たものですから、勇気や元気をもらいました、という一言では表せない様々な思いが生じました。特に近況ノートでは、作品を通して此方を見透かしているようにさえ思えました。
考えていることをぴたりと言い当てられたようで、これには大変な驚きと奇妙な嬉しさがありました。
白縫いさやさんの作品【砂漠の幻葬団】には感じるところが多く、私が好む雰囲気を持っている作品です。今はグラジ編で止まっていますが、そこまで読んだ限りでは急激な展開の流れを用いず、登場人物一人ひとり、その心情と経験が描かれています。
少し話が逸れましたが、感じるところのある作品の作者様からの言葉は、現状立ち止まっている私を動かすのに十分な力があったのです。
もしご本人がこれを目にすることがあれば当惑するかもしれませんが、私が勝手に恩義を感じているだけなので重く捉えず、あまり気にしないで頂けたらと思います。
ありがとうございました。