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詩について


古い詩集という詩の作品に初めてのコメントレビューをいただきました。非常に驚きましたし、読んでくださった感謝と嬉しい気持ちで一杯です。ありがとうございます。

何故驚いたのかと言えば、私の詩が読まれる事は非常に稀だからです。コメントレビューは二年で初めての事でした。詩の企画に参加はしていますが、私が書いているような詩は他に見かけた事がなく、和歌などはありましたが、古い感じの詩はまだ見たことがないです。投稿されている詩はほぼ現代詩ですから、その中から私の作品に興味を持って下さった方がいるというのは、本当にありがたい事です。

私は古い詩が好きです。ゲーテ、リルケ、ミルトン、この詩人たちに多大な影響を受けています。先の詩人たちの作品を読んだことがある方なら分かるかと思いますし、声を大にして言うことでもないですが、模倣と言ってもよいかと思います。単なる模倣にならないように、自分なりに考えて書いてはいますが、未だ模倣の域を出ていないようです。

話が逸れますが、私が読書らしい読書を始めたのは四年ほど前、何かのきっかけでツァラトゥストラ(手塚富雄訳)を購入し、読み進める中で、ゲーテ作品やギリシア神話の引用が多くあったので、そこからファウストを購入し、まずこちらから読むことにしました。
そして生まれて初めて、本を読んで声が出るという経験をしました。こんなにも美しい表現、美しい言葉がこの世にあるのかと驚いたのです。

以下、その文章です。私の記憶が確かなら、この一文だったはずです。

御使いの群れ、天の族(うから)、ゆるやかに翼を連ねて続きませ。
罪ある人を赦し、儚きものを蘇らせよ。
示せよ、なべての子らにやさしきしるしを。
御空に揺蕩い、共に舞いつつ。


私はこの詩が美しいと感じ、強く憧れたのだと思います。

この先、私の詩を読んで下さった方に、この詩は美しいと思ってもらえる事があれば、それは最高の喜びです。
思うままに書いてしまってまとまりもなく、長くなりましたが、改めまして、読んで下さった皆様、ありがとうございます。

2件のコメント

  • はじめまして。空山と申します。
    いきなりコメントレビューをして失礼かなと思いましたが、安堵いたしました。

    本居さんの詩を拝見して、詩というものがああ、こういうものだったのかと目が覚めたような、新しい発見を頂いた気になりました。私の方こそありがとうございます。

    詳しくはないですし、読書量も少ないのですが、古い海外の作品にある独特な言い回しは私も好きです。
    また詩を拝見する中で、日本の島崎藤村や中原中也、金子みすゞといった方々の詩も思い出して、詩と言うものがどんなものだったのかを思い出せた気がしました。

    ファウストは家にもありますが、恥ずかしながら上記の文章を思い出せず…、もう一度改めて読み直してみようと思ったところです。

    古い詩集の中で、私個人的には「苦悩」が特に印象に残っています。
    素敵な詩集をありがとうございました。

    長くなりましたがコメント、失礼いたしました。

  • 空山迪明さん、こちらにまで目を通してくださってありがとうございます。

    失礼など、全くそんなことはないです。読んだ方の感想を聞けるのはとてもありがたくて嬉しいです。励みにもなります。

    私も読書量は少ないです。ファウストなどの古典作品は読むのに非常に時間が掛かりました。そのため、読み終えると中々次に行けなかったです。詩を読んだ事も少なく、空山さんの挙げた作家、島崎藤村、中原中也、金子みすゞ、この方々の詩は恥ずかしながら読んだ事がありません。もっとよいものを書きたいのなら、他の詩人にも学ばなければいけないと思うのですが、中々次に行けないまま今に至ります。

    ファウストについてですが、私は手塚富雄訳を読みました。訳者の影響も非常に大きいです。もし空山さんの所持しているファウストが同じ訳者のものであれば、私が載せた一文はファウスト二部、p577、天使の合唱になります。

    苦悩。詩を自分で語るのはいけない気もしますが、苦悩は、ミルトン、失楽園の影響が大きいです。失楽園(下)p7、詩人がウラニアに呼び掛ける、祈るような場面があります。こちらの作品もファウストと同じく、印象に残る詩が多かったです。

    こちらの方こそ長くなって申し訳ありません。

    改めまして、読んで下さってありがとうございました。こうしてお話が出来て嬉しかったです。
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