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創作論的試行錯誤

新作中編、第2話を公開しました。

実は今回の話、ふたつ前の記事で書いた「学んだこと」を実験的にやってみています。具体的には、『あらかじめ場面の内容を決めずに』行き当たりばったりで書いています。

……ええと、なんでそうなるのかって話ですが。

ふたつ前の記事で「場面の描き方」を意識できないと面白くならない、と書いたのですが、これをもう少し創作の本に忠実に書くと「物語の面白さの本質は、キャラクターのひとつひとつの台詞や行動、反応の細部にある」ということなんですね。(うろ覚え雑まとめにつき注意)

じゃあ、ここを面白く書くにはどうすればいいか。
たぶんこのやり方は人それぞれだと思います。

私の場合は……ですが多分、このへんは全く理屈ではなくて。『いかに視点キャラと同調して書けるか』なんですよね。
上手く書けている時は、キャラクター自身から出てくる言葉をそのまま打ち出しているような感覚。それはリアルタイムでその場面を経験しているような感覚で、『この先どうなるか』を意識しません。
なんなら子供の頃など、実際に先の展開を決めずに書いてましたからね(笑)

逆に上手くいかないのは、頭で考えている時。シナリオに当てはめて作った場面や、意外と危険なのが重要シーンゆえに『あらかじめ詳細な中身を決めてある』パターン。台詞や文章が既に浮かんでいて、それをつなぎ合わせるように書いてしまうんですね。

まあ、上手く書けたかどうか自体が主観の話ではありますが。
たぶん私の場合は、そんな感じなのです。

で、じゃあ、後者になりがちだった書き方を前者に戻すには? ……場面の中身を考えないに尽きる! と、なったわけです(笑)
もちろん、ストーリーの全体像を組み立てる時に一通り頭の中で動かしているのですが、それはいったん忘れて。

今回の中編ですと、全体の構成はあるのですが、場面ごとの中身がほとんど決まってません。つまり、タクヤがどんな言葉でどういう流れで相手を説得していくのか、(構成上必要なことを除いて)イメージすらもないわけです。
(お題的に言うと、実は回答を全く考えないまま参加しています。笑)

……うん、ホントに説得できるのかな! というリスクはまあ、あるわけなんですが。
一度やってみようというのが、今回の中編の裏テーマです。


ただ、これをやろうとした大元の話(修正中の長編)に戻ると、実は最大の罠がありまして……。『一回書いちゃってる』んですよね。ええ。
あらかじめ何も決めずに書く、と、これほど矛盾する話はない(笑)

というわけで実はまったく修正は進んでいません(パソコンの買い換えしてたのもありますが……)
ストーリー展開変えなくていいと思ってたけど、逆に変えないと書けないかも。というのと、他にも見直したい点はあって(主人公に軸を絞るとか描写増やす分場面数減らしたいとか)色々検討中です。
まあこっちは中編が済んでからぼちぼち。

というわけで最近の試行錯誤について紹介しました(誰得)
しかしこういうのって、どのくらい共通の感覚なんでしょうね。わかるーと思って貰えるのか、『何言ってるのか全然わかんない』だったりするのか……。
というか、ただ単に全然意味わかんない記事になってたらすみません。(笑)

2件のコメント

  • 分かる派です(笑)
    台本に沿った演技と、アドリブで出てくる機転、そんなふうに噛み合っていくのが理想かな。
  • 分かる派ありがとうございます!(笑)
    そう、両方のバランスなんですよね。枠組みを理論に沿ってしっかりと作る反面、個々の場面の中身は自由に動かす、ことが大事なのかなと思ったりします。それでアドリブが暴走しなければ成功……!(笑)

    関川さんの企画が面白いのは、枠組みが提示されているから中身を楽しむことに集中できる、が理由なのかも。とふと思ったりしました。
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