前回の話、とりあえず創作の本を一冊読み終えまして……。
新作はゼロからのつもりで書き直す必要があるな、という結論に至りました。
ストーリー展開はさほど変える必要がないと思ったのですが、場面の描き方を一から見直したいと思いまして。
そうすると全場面書き直しにはなるので(笑)。公開しながら直していく手もあるのですが、初めての試みでいまいち先が不安なため、いったん書き切ることに集中したいと思います。
なので微妙に公開してしまいましたが、一度下書きに戻します。
方針がコロコロ変わる奴ですみません。また再開した時には何卒よろしくお願いします……!
以下は学んだことのメモ書きなので、気になる方だけどうぞ。
今回読んだ本はこれ。
『シナリオ・センター式 物語のつくり方』新井一樹著、日本実業出版社
創作の勉強をしようと思い立ってから、たまに立ち寄る小さな本屋でみつけた最初の一冊。なんだけど、今まさに自分に必要なことが詰まっていて、やっぱこういうタイミングだったんだなーと運命を感じた次第です(笑)
一番のポイントは上で触れた通り、ストーリーに気を取られすぎて場面の描き方がおろそかになっていたこと。
シナリオを意識すると上手く書けない、と感じていた理由がこれだったんだ! と腑に落ちました。
まあ竜の宝珠を書く時はシナリオすら意識はしていなかったのですが(勢いだけ)、改めて分析したらここはちゃんと型どおりに書けていて、シナリオ技術が身についたと感じたことも間違いではなかったなと。
だけど面白さの本質は場面にある。それをちゃんと面白くする意識が抜けていたんだ、と気づきました。
シナリオを学ぶ前は場面のことしか考えてなかったので(笑)そういう意味では、昔の方が上手く書けた気がする、というのもあながち間違ってはいなかったのでしょうか。
あと大きなミスとしては主人公がぼやけていたこと。竜の宝珠の場合、主人公はミリアですが、その周りの四人は全員主人公格で扱う予定で。何ならミリアは視点キャラ的な立ち位置を想定していました。
ただそれはあくまで長編シリーズとして考えたときのこと。第一部に限っていえば、主人公はミリア以外ないし、ちゃんと彼女を軸にして物語を作らなければ読んでいて意味がわからないな、と。
なまじ本人のふわふわした性格もあって(笑)その辺がぼやけたまま最後まで書けちゃったんですよね。でも確かに、軸は通した方がずっと面白くなりそう。
実はミリアの記憶喪失設定は後付けで(昔書いてたときは幼少期だけの記憶が無かった)、深く考えていなかったことも原因だと思います。この設定ならそれについてちゃんと描かないと不自然よね……。(記憶喪失の背景を考えるとここは掘り下げても)(これ以上はネタバレ自粛)
あとは「主人公を困らせる」ができていなかったこと。私の場合、シナリオを学んでいるので困らせる流れはちゃんと作っていたのですが、困る場面をしっかり描けていなかった。初心者レベルのミス;;
場面の描き方に意識がいっていないとこんなことになるんだなあ、と改めて学びました。
後は物語のテーマとは? みたいな大事なことが色々書いてありましたが、気になる方は本を読んでいただくということで(笑)
著者が映像シナリオの専門家で小説とは一部ズレがあること(長編シリーズの書き方などは想定されていなかったです)、基本的に初心者向けの記述のため、経験者の方は逆に混乱する部分があるかもしれないことは要注意です。そのあたりちゃんと親切に書かれている本ですけどね。
ほか雑感。
今回ただ本を読んでいたわけではなく、竜の宝珠に当てはめて色々ノートに書き出しながら読んでいたのですが、途中ぶち当たったひとつの疑問が『面白いものを書こうとしたら、私の書きたいものは書けないのでは?』ということ。
どうやらやっと最近読まれることに対して意欲が出てきたらしい私にとって(笑)これは難問だったのですが。最終的にはそれでも自分は、『誰も読んでくれないとしても、自分が書きたいものを書く』と決めました。
そうしたら書きたいものを残したまま面白く見せる形にする方向が開けていったので、結果何の問題でもなかったのですが(笑) あれは何か必要な覚悟とかだったのか? と思ったり思わなかったり……。
もうひとつ。
先の記事でダムキナはもう書かないかな、と書いたのですが、それをキャラクターたちに伝えたところ、他の子たちは許してくれた感じだったものの、ヒロインのベルだけは「またね」と言ったのでした。
なのでもしかしたら、また書き直すのかも知れません。まだ何のアイデアがあるわけでもないのですが。
(って、私の場合これくらいキャラと脳内会話できるのが当たり前なのですが、これって普通じゃないのか……? 例の本にはキャラ作りの章もあったのですが、頭の中で動き出すのが最終目標みたいな書き方で、いやキャラなら勝手に降って湧いて喋って動きまくってるけど?? となった私)
だらだらと書いてしまいましたが、以上メモ終わりです。
ここまでお付き合い下さった方(いるのか……?)ありがとうございました!