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和風ファンタジーのやりやすさ、やりづらさについて考える

拙作「星の影放浪記シリーズ」第三巻「美良(うまら)の斎王」ですが、和風ファンタジーにくくられるものになります。
それで、10万字超えたあたりまで書き進めていって感じた、和風ファンタジーのやりやすさ、やりづらさについてちょっと記そうかなと。

まず、服装や建物など、馴染みのない文化のものや、オリジナルのものに比べて、詳細な説明を省いてもイメージが共有しやすい、という点がありますね。
私、文化史とか好きなもので、その辺細かく描写している小説、大好きなんですよね。旅行記を読んでいるかのような作品ですね。
ただ、書き手に回ると、建物がどんな風になっているかとか、街並みの景色とか、人々の服装、髪型とか……。細かく描写したいのですが、やりすぎると冗長になるし、しかしあっさりしすぎるのも気に喰わない。バランスが難しいんですよね。

その点、和風だと、「多分細かく書かなくても想像つくだろうな」と、読者の方との共通認識に助けられる部分があります。

「ちょんまげ」を、全く知らない方に向けて小説で説明するのはかなり頭を捻るでしょうが、日本のネットで掲載する分には、知ってる前提で進めても、多分問題ないでしょうからね。
「寺院」「神社」「武家屋敷」とかも、実際には色々な造りがありますが、大体どんな建物かはある程度想像できるでしょうしね。……大丈夫ですよね?

ただ、「狩衣」「祝詞」「小袖」「笏」「総髪」「鯉口」などなど、詳細な説明なく名詞だけで意味が通じるか、ちょっと心配な単語もガンガン出してるんですよね。
私、池波正太郎とか隆慶一郎とかの時代小説が大好きなので、あまり知られていない単語を、知っている前提で使っている可能性もあるかなと感じています。


やりづらい点としては、まず、とにかくルビがいる、という点ですね。タイトルからしてルビ振らなきゃ読めないし。
人名地名のルビは絶対に必要だと感じています。日本語の人名や地名は、簡単に見えても思わぬ読み方があったりしますからね。

あとは、ファンタジーとはいえどの程度リアルに寄せるかが悩ましいですね……。なまじ自分の生活する文化圏なだけに、逆にちょっと触れづらかったり、そのままでは使いづらいと感じるものなどありますね。
例えば、現執筆段階では、作中で「天皇」の言葉は使わず、「帝(みかど)」で統一しています。
特に私、リアルで神道との関りが深いので、作中の和国の宗教を、どこまで実際のそれに寄せたものか、悩ましいです。
あと、リアルの歴史に寄せすぎるのもなんとなく避けて、首都は京都にあたる都市に設定しています。直前まで幕府を開いていたのも、名古屋モデル出身の家にしています。

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