前書きの欄があればそっちで書きたかったのですが、拙作「星の影放浪記」についてどんな話かちょっと書こうかと。
あるひとりの男が、「島船」という、霧とともに現れ霧とともに消える城を追って、世界中を旅する。その先には、何らかの使命や試練が待っている、という、一話完結型(一話と言っても基本かなり長いです。文庫1冊はいくかと思います。一章完結型と言うべきか)のファンタジーです。
「ファンタジー世界と言っても、西洋なら西洋の文化しかなくていいんだろうか」という、昔から感じていた疑問をもとに世界観を作った作品なので、現実の地球に非常に近いシルエットの上に、様々な国や文化がある世界になっています。ただし、内陸の様相は異なる部分が多いです。
魔法が存在しますが、科学レベルも発達し、作中時点で19世紀後半風。すでに経済崩壊から世界大戦のようなものも一度起きている世界です。
現実にある様々な国をモデルにした国家や勢力が存在し、中には地球の19世紀にはとっくに滅んだ文化っぽいものも残っており、ついでにいうと恐竜や古代生物の一部も生き残っています。
一話完結型の話なので、章が変わるごとに、主人公と「島船」以外のキャラや舞台が一新されます。
第一作「海と炎のアマーリロ」の舞台が、「アフリカ風舞台に作られた、スペイン風国家移民の港町」なら、第二作「ヨレンの青銅巨人」の舞台は「古代ギリシャ風都市国家が、黒海東岸に逃れて創った古い国」みたいな感じですね。ややこしいですね。
現在プロットを練っている三作目は、文明開化期の日本モデルの舞台です。京から奈良、伊勢あたりが舞台の中心ですね。
基本どこから読んでも楽しめるように作ったつもりなんですが……、「海と炎のアマーリロ」が全体の序章のような感じになっちゃった。
アマーリロは、ちょっとニッチな舞台な上に、主人公自体が謎の人物みたいな感じになって、登場もやたら遅い……。個人的には二作目より好きなんですが、一般受けは西洋ファンタジー色が強くてよりヒロイックな「ヨレンの青銅巨人」のほうがいいでしょうね。
子育てや仕事の合間に趣味で書いている小説ですが、誰かの目に止まるとうれしいなと思いながら、次の三作目も構想を練っています。