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登山と苦痛と喜びと

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884449661/episodes/16818622171926320736
登山について。
親の影響で体力作りを考えたら、自然と山登りしてました。一度は辞めたのですが、心身壊したので自分復活のためにここ数年は再びトライ。そんな風に身近なスポーツなので、昔は山登りの本を書いてみるのも面白いかと思ってました。本格クライミングではなく、低山の、体力ない弱者の、体液まみれの奮闘を。
 山は登った分だけ帰りがあるため、ある意味逃げられないです。それが意志薄弱にはいい。ソロだとモロに自分との戦いであり、「自分と対話」するのが凄くタメになります。昔は【拳児】という漫画の影響でガムシャラにアタックし、そこで初めて自分の限界に向き合いました。体液という体液を体中から流し、途中で血尿を出し、セカンドウインドに入っての登頂。「ああ、これが限界か」と途中でくたばってたのは何だったんだ? と思うほど。それはそれとして、こんなところまでやらないとダメなのか。ここまでやると危ないのか。それを知れたのはとても大きい。これはあくまで、自分だけの価値であり、誰かに諭したり説教するものではありません。その価値は、その人だけが決めるもの。私にとっては、とても価値があったもの。
 そういえば、高校の時もそうでした。一度しか部活に参加してないのに、15キロのザック背負わされて、山に着いたら10リットル(10キロ)のタンクを追加されて、瀕死の体で3、4時間かけて登りました。なんで無事だったんだろ? いや、なんで参加してしまったんだろ。苦しすぎて4日目には半泣きしてしまい、忘我の域で下山しました。その時、日本昔話の逸話を思い出しました。富士山に上に乗られてうならされる農夫の話。あの拷問のような夢に比べれば野良仕事は楽だと、やがて大名主に成り上がる話。それ以来、確かに苦痛に対する耐性が異常につきました。そのあと、【修羅の門】に出会って、逆に苦痛を喜ぶ……ゲフゲフンッ……もとい、前向きに受け止めるようになりました、とさ。

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