プルプルとした不定形の視界が、
突如として高解像度の色彩を帯びる。
粘液ではない。白磁のような人間の手と、
バレエダンサーの如くしなやかな四肢......
「うっぽおおお~なぜか、人間になってる!」
「ついでに声が宮野真守だぁ♡夜神月、童磨、刹那・F・セイエイだぁ♪」
(む?少女か倒れているぞ.....)
「出血している、大丈夫かい!?......はっ頻脈だ!!」
涙目の少女と目が合っている気がする。
「あぁ、あなたはだれ、おいしゃさん??こえが、みやの」
「そんなことは今どうでもいいだろ!まずは.創を確認する」
少女の髪を退かす。
ヴァンパイアに嚙みつかれたような跡!
「.....うん、大丈夫だよ、階層縫合してあげる さぁ、寝てて?」
「い、いや……心臓がどくどくして……寝れないでしゅ」
「ほお~ん♡それは代償機転だね……愛おしいよ」
「……え?」
困惑したような瞳が胸を焼く。
「OKOK!じゃあ、歌を詠じてあげるよ~!だからリラックス♪いくよ?」
「———異物、血餅を除去し、4-0吸収糸で筋膜を縫合する♡」
「ひぇ!?」
「持針器は順手で持ち、針は2/3の位置で把持!皮膚に対して90度で刺入……創縁から3mm!対側も同じ深さで針を出す……よし左右対称~♪」
「あれ、子守歌のつもりなんだけど?」
「ね、寝れないですぅ!!」
「縫合糸を結紮……1-1-1の外科結びで」
(あれ、そういえば……)
「ねぇ、いちいちいちって、なに……?」
「最初に一回巻き、次も一回、最後も一回って意味さ♡」
(なんで、こんな手技が……)
「よし、表皮は5-0ナイロン糸で単純縫合!」
「創縁がきれいに合わさるようにっ……エバージョンを、意識してっと」
(あれ、このシーン、どっかの何かで見た気がするぞ!!)
「ねぇ、えばーじょんってなに?」
……Σは。これ。
———トー横より愛をこめて第30話:ドラーグトの誤算~1-1-1の外科結び~
で見たやつだあああああ!!!
ただのスライムだった僕は、
お医者×バレリーノキャラ、ドラーグトに転生したあああああ
「うおおおお!!イリュージョン———!!」
▼第30話:ドラーグトの誤算~1-1-1の外科結び~
https://kakuyomu.jp/works/822139845553056911/episodes/2912051595457962664『なにこれ、おもしろそー!タップ!』
(ふん)
———計画通り ニチャ
※本格医療シーンで遊んでみた訴求パロディです※