奥野みつき

親友とは都合のいい言葉だ。 一緒に帰っても、手を繋いでも、毎日通話をしても、クリスマスを一緒に過ごしても…… 全部親友で済んでしまう。 けれど、私は……親友だけでは終われない。

※この物語はフィクションです。 　実在する人物、団体とは関係ありません。 太平洋戦争末期、南方の島で仲間を失った兵士は、彼らの褌を縫い合わせ、鮫を欺く“魚の影”として海を渡ろう…

精神世界と浸潤がテーマです。秩序の裂け目の無限循環。断絶の断絶

静子（しずこ）はいつものように娘の美奈（みな）の部屋に食事を置いた。ところが部屋には誰もいない。ただ部屋にある大量の「動かない」時計が静子を見つめ返してくるだけである――徐々に明…

キャロラインは三人グループのうちの一人だが、どことなく疎外感を感じている。学校での人間関係が自身の孤独に直結するキャロラインは、とても苦しい。そんなとき目を付けたのは、いつの間に…

ここはハヰ箱（ハイバコ）。 いらないものが棄てられるせかい。 所謂、ゴミ箱である。 そんなせかいの片隅に、あるひとりの異端者が零れ落ちた。 零れたそれはとても醜悪であった。 彩を…

君は五年間の歳月を準備に費やした。今夜、君は決行する。

みなさんのカクヨムに関する考察や創作論を読んでいて刺激されました。 私も自分の考えを綴っていこうと思います。