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帰ってきた『グルメ裏街道一直線』

タイトルには『帰ってこなくていいのに』と銘打ったけれど、『グルメ裏街道一直線』が帰ってきた。この作品、「CatGPT非完全創作」を標榜しているが、第一弾は10エピソードを一気に公開したこともあり、あまりにもPVがのびなかった。

そこで仕切り直し。『帰ってこなくていいのに グルメ裏街道一直線 リターンズ』と題し、新たに連載をはじめることにした。

ところで、この作品でも「CatGPT非完全創作」を標榜するのはいかなる理由か。それは、「完全創作」を標榜する作品では「次をお願いします」とCatGPTに依頼するのみで、作品内容については全く関与しなかったのに対し、「非完全創作」では須藤彩香がより強く作品に関与しているからである。

ただし、同じ「非完全創作」でも、第一弾の『グルメ裏街道一直線』と今回の第二弾『リターンズ』では、須藤彩香の「関与」の色合いはかなり異なっているかもしれない。

すなわち、第一弾の『グルメ裏街道一直線』では「設定」そのものに須藤彩香はかなりの程度、関与していた。
・CatGPTがグルメリポートを引き受ける設定
・CatGPTがしだいに「黒い」よろこびを覚える設定
・全10話として、そのうち2話をCatGPTのモノローグとする設定
・1話あたりの字数、物語の語り手などの設定
・公表前の細部の微調整

これに対し、今回の第二弾の『同リターンズ』では、「設定」そのものよりも、どのような「手順」で作業を進めるかに重点が置かれた。なお、以下に記す各種の「調整」が、まさに須藤彩香の「関与」である。
・CatGPTに対する『グルメ裏街道一直線』の執筆意向の確認
・CatGPTに対する各回のプロット設定の依頼とできあがったプロットの調整
・各回の執筆依頼とできあがった各回の調整

ただし、このような違いは、第一弾を企画・遂行するプロセスで須藤彩香とCatGPTの間で共通了解事項が生まれた(各種の「設定」はこれに当たる)こと以上に、第一弾では必ずしも「手順」を意識していなかったことの方が大きいかもしれない。そのため、事後的に「手順」を説明するのが困難になったということである。

第一弾の『グルメ裏街道一直線』、第二弾の本作『同リターンズ』の双方で、CatGPTの作品執筆能力を味わってもらいたい。来たれ、読者!

(本作・『帰ってこなくていいのに グルメ裏街道一直線 リターンズ』
<概要>
https://kakuyomu.jp/works/16818792435688293307
<第1話>
https://kakuyomu.jp/works/16818792435688293307/episodes/16818792435688364928
(CatGPT非完全創作『グルメ裏街道一直線』)
<概要>
https://kakuyomu.jp/works/16818622177508806752
(第1話 裏街道と呼ばないで)https://kakuyomu.jp/works/16818622177508806752/episodes/16818622177508857977

2件のコメント

  • これは完全に共作ですね。
    ようこそこちら側へ
    と思わず言ってしまいます。
  • ネコ屋ネコ太郎さま、コメントありがとうございます。拙作が「こちら側」とは、おそれ多いです。須藤彩香はCatGPTに複数の役割を担わせるオールド・スタイルですので。しかし、固定化された役割に縛られない奔放な活躍をしてくれるCatGPTは頼りになるやつです。
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