標記の通りです。
原稿のストックが切れたので、しばらく(数か月程度)は投稿の予定はありません。
第5章は20万字以内で収まったらいいなあ、という程度の規模感です。
作品全体としての完結はいつになるやら。それはマユワ自身もまだ知らないことですので、長い目で彼女の旅にお付き合いください。
本作はWeb小説としての見栄えや体裁を完全に無視して執筆しているものなので、レイアウト上非常に読み辛いかと思います。(スミマセン)
普段はWordで、縦書き二段組の設定(20字×36行×2段)で書いており、それで読む分には(私は)苦労しないのですが。
素直に空行を挟んで読みやすくするとか、そういう工夫をすればいいのでしょうが、単純にそういうレイアウトが個人的に趣味ではないのと、その技を使うと「ただの新しい段落」と区別する意味での段落の可視化ができなくなるので、ヤだな、と。
ひとつのエピソードの投稿も、2000字~3000字程度を目安にしておりますが、内容の区切りを加味すると、1000字程度で終わるものもあれば、4000字、5000字までかさばるものもあり、かなり文字数にムラもありますね。はい。
こういう不便を飲み込んでくださる方には感謝の念しかないです。ありがとうございます。
***
※以下作品の内容に関わる話です。ご承知おきください。
「この作品は面白いのか」と問われたら、私自身は間違いなく面白いと思っています。が、そういう判断は個人の感性に拠るものですので、あなたにとってnot for meならしょうがないよね、という回答しか私の立場ではできません。そりゃそうだ。
人前に出した以上はどういう読まれ方をしても文句を言えないわけですが、一読者としての私自身は自作のどこを気に入っているか。
私自身は他の作者の方が自作について愛を持って語っていたら「いいねえ」と思う性質なので、自分でもやってみようという寸法です。
【1, 砂鯨】
ルシャの「魔法」のシーン(3)と、マユワのこのセリフ:「過去に、罪に、後悔に圧し潰されて、それでも卑しく、惨めったらしく、しぶとく、死に損ないながら人は生きていくんだよ」(5-2)
特に後者に関し、自作である以上、元々そういう価値観が自分の中にあったのでしょうが、マユワがはっきり言葉にしたおかげ(≒せい)で、現在の私の人生観にかっちり嵌ってしまっています。
【1. 砂鯨(前夜)】
砂鯨(ヴィネ)が種族の壁に絶望するシーン(2-2:遥か遠くの~、3-1:砂鯨はここが己の~)。
真剣に愛したが故の絶望だから、美しいなあ、という感想が先立ちます。が、それを作者自身が言うとサイコパスの風味が出てなんだかなと。この二箇所は描写としても好みなので、気に入ってます。
【2. 流者】
ルシャたちが異界を巡るくだり全般(4-1~7)で、その中でも特に5-1と最後にルシャが星を降らせられるようになったシーン(7)。それからルシャ自身のための葬儀の中で大婆の子守歌を思い出したシーン(9)
何がどう良いのかというのは「読んでくれ」としか言いようがない、語彙力喪失オタク仕草になるのですが。感情が大きく揺れ動く場面というのは、その方向が喜怒哀楽の何であれ、印象に残るものなのだと思います。
【3. 慕惜】
グラジが人の考えを推測することを「冒涜的だ」と感じてしまうところ(6-3)と、グラジが自分の希望を語るシーン(7)
第3章は書いていて、とにかくグラジが頑固だったことが印象深いです。私の中ではキャラクターとは意思を持って自由に動き回るもので、最初から最後まで作者の想定通りに動いた奴はたぶん一人もいません。グラジも最初はもっとすんなり自分の変化を受け入れる想定だったのですが、意固地なことこの上なく、大変苦労させられました。だからこそ、最後の最後で自分の前向きな願望を語ってくれたことにとてもほっとしました。完全に親目線ですね。
【4. 悪夢】
モーティがルシャに迫るシーン(8-2)、モーティの勝利宣言(13-1)、ヤナンがモーティの記憶を補完するシーン(14-4)、守護者が待ちわびるという感情を知るシーン(16)
モーティは人によって好き嫌いがかなり分かれる子だと思いますが、それだけ他者に迎合するような生き方をしない子だということですね。瞬間湯沸かし器か、と何度ツッコんだことか。私にとって名前を与えるというのは特別な意味を持つもので、それなりに気合と覚悟を入れて臨むのですが、面白いことに名前を与えなかった人たちもまたきちんと自分の意思や感情を持っていて、ストーリーに介入してきました。そういう即興性は、書き手としてはとても楽しくていいですね。後始末が大変になりますが。