正史三国志の諸葛瑾伝で、
瑾兄ちゃんと孫権が対談した中で、孫権が「伯言(陸遜)が、曹丕の亡き後、混乱に陥った魏は呉の軍旗が動くのを見れば瓦解するだろうと見ていたが、思いの外そうはならず、聞けば魏では全てに渡って真心ある立派な人物を官吏とし、刑罰を緩やかにし、恩恵を敷き広げ、税金や労役を軽くして国民の心を悦ばせておるとのこと、魏に対する心配(敵対する相手として)は曹操の時代よりも更に深刻になっております、とのことであった。しかし私はそうは思わない。曹操が行ったことは容赦なく人々を殺したという点で……」という、陸遜がこう言ってたんだが……という陸遜が言っていたことに対して瑾兄ちゃんに意見を求める場面の記述があるのですが、
陸遜の言ったことに対して「しかし私はそうは思わない」とかいう孫権この野郎の個人の気持ちというかお前がどう思ったとかは私は微塵も興味ないんですが、
この記述……。
つまり曹丕が40歳という若さで急死してますので、魏は更に混乱するだろうと陸遜は読んでいたが、思いの外ぐらつくことがないけれど、どうしたんだろうかと陸遜が気になって調べていることが伺えます。
曹丕の次は曹叡ですが、彼は若いので、実権は補佐として重用された大臣たちが政を司っていたわけで、陸遜が憂慮した「曹丕亡き後も、魏が崩れないように良き改革を行っている者がいる」という見通し……。
この中の大臣の一人に、司馬懿がいるんですよね……。
このエピソードを読んでいると陸遜が「曹丕亡きあとの曹魏の中枢に侮れない者がいる」ことを感じ取っていることが分かるのです。
か、かっこいい!!!✨✨
孫権なんぞ瑾兄ちゃんと陸遜のこの重要な上表を茶飲み話にしやがってますが、陸遜さすがですね~~~~~!!!
【軍師同盟】では関羽討伐の共闘のために司馬懿が使者として謁見し、その際陸遜とも対談するなどという最高のサービスショット(?)があるのですが、まあ実際はそら二人はあったことはないとは思うのですが、
会ったことは無くとも、こうやって何かをした時に、「侮れない奴がいる」などと、会ったことが無い相手の才能を感じ取る人の描写とかとてもカッコいいです。
戦記で言うと戦術や陣を見て、
「(軍師や将官に)非凡な人間がいるな」と、誰がいるかは分からなくともそれは分かったり。
逆に敵の出方や陣を見て「(優れた軍師や武将である)あいつは今回いない」などと見抜くような描写も大好き。
優れた人の魅力的な書き方が山ほどあります。
正史三国志は記録の要素が強いので、別に敢えて魅力的な書き方なんて一切気にしてない事務的な本なのですが、私からすると「時期照らし合わせてみると陸遜が言ってるこの【魏の中枢にいる侮れない奴】って司馬っちのことじゃねーか!!✨✨」と明らかに分かるので、逆に誰と書かれてないのが色気がある!!!🥰
一方夷陵の戦いでは呉の武将まで「陸伯言は愚かだ。呉は滅ぶ」などと言われていたというのに戦況報告を受けた曹丕が「劉備は戦の仕方を知らん。必ず負ける」と側近に話したといいますが、この曹丕から報告受けた側近ってさては司馬懿お前じゃねーのか?😊✨
【軍師同盟】でははっきりと司馬懿が「呉の陸遜は智謀に長ける」と言ってるシーンもあって嬉しくて私なんかホクホク🌸するのですが、
どうなんすかね~~~~~~~~~~~っ
この二人お互いをどの程度の距離感で認識してたんでしょうかね!
しかし陸遜が「魏は曹丕の死後総崩れになっていない。支える者がいる」と見たなら、絶対そうしている人間が誰なのかは探らせてると思います。
「司馬懿という男がいる」
そんな風にもしかしたら報告受けてたのかなあ~~~~~✨✨
かっこいい……。
見えない強敵。
昔の人が「強くなるためには己を磨け、魂を磨け」などと言っていたのは、こうして現代のように情報が軽々しく手に入らず、敵の姿も見れるような写真も画像もなかったから「想像」するしかなかったんですよね。
すぐ会いに行くことも出来なかった時代。
魏に司馬懿、呉に陸遜という人間がいることは分かっていても、姿が分からない。
どんな人間なんだろうか……と絶対思ったはずなのです。
ロマンある……😭✨ 最高✨
それに比べて見てください現代のこのロマンの無さを!!
「司馬懿」などと検索すればすぐさま公の写真から宣材写真からパパラッチに隠し撮りされた写真やら、鬼嫁に首を絞められて「ギブアップギブアップ!!💦」ってやってる写真まで下手すると出て来て、あることないこと情報もごちゃ混ぜに山ほどすぐに分かって、「ふーん。こんな奴なのかー」って三分で分かってしまう。
なんて現代はロマンの欠片も無いのか!!!!!💢 まったく!!!!💢💢😊
この情報大洪水時代めが!!!!
当時の人は特に、名前と姿、顔が一致することが非常に困難で、同じ国でも噂などでしか知らない人がいる状態。別の国などもっと分かりません。
情報だけで、一体どんな人物であるかを自分の頭の中で想像し、人物像を捉えていた。
【魏の司馬懿】【呉の陸遜】この二人がお互いの名前をこうして聞いた時に、どういうイメージを思い描いていたのか……。
写真など無い時代、
こういう人たちは見えない強大な敵と向き合っていたんだなあと思うとロマンを感じますね……✨
いいですか……
目に見える敵はまだいいのです……
目に見えない敵というのは実像よりも強大に見えることがあり、恐ろしく感じることがあるのかもしれません。
つまり小説でも↑このような書き方は応用出来ます。
噂は流れているけれど姿は分からない。
そういう状況を作り上げると、実際に「お前が……!!」って会った時のインパクトが強烈になり印象的なものに出来たりするんですよね。
みんな結構すぐ敵とか出しちゃうじゃない?😊 もっと溜めて溜めて!! って思うこと私はありますね。
そんな溜めに溜めてる連中が出て来るのが【海に沈むジグラート】の【有翼旅団】。
まだ姿を見せないけど、
確かに存在する軍団とか人とか、そういう魅せ方とても好きです!
( ゚д゚)ハッ!💡
そういえばよくよく考えると【翡翠】のラムセス・バトーも第一部から時折ちょくちょく名前出してる魔術師ですし、
【アポクリファ】のアレクシス・サルナートなんかも優勝候補優勝候補と最初は名前だけ出ているのですが、実際に最初の頃はあんま見かけません……!!
やっぱり無意識だが好きなんだなああああああ私はこの【見えない存在】の描き方。
素敵なんですよね。
どんな人なんだろう!?✨✨ってすごく想像を掻き立てられるのです。
ああ!!! ただしこの秘技【見えない存在】を使う時はその人は本当に魅力的だったり凄まじい才気溢れる人だったり強い人じゃなきゃ駄目ですよ!!!
この人かああああああ!!!って読み手の期待に応えるような人でなければ!!
「チッ💢 これだけ引っ張ってこの程度の奴かよ💢」って私もよく舌打ちしちゃってます!!! いけませんいけません!!!
秘技【見えない存在】はぜひともものすごくカッコよく強く魅力的なキャラと掛け合わせてご使用ください!! そうしたらもう一発でやっと出て来たこのキャラかっこいい~💕ってなります!
そういえばこの手法はよく海外ドラマとかでも見ます!!✨
私がお気に入りの演出方法のひとつであります!
そんなことはともかく何が「しかし私はそうは思わない」とかかっこつけて言ってんだ孫権コノヤローです!!! むしろお前は そう思え!!!😇
陸遜可愛いなあ。孫権を見てるとどう考えてもお前陸遜のこと好きじゃねえだろっていうのを随所に感じるんですが、陸遜って孫権にもちゃんとこういう「今魏はこんな感じのようです。ちょっと心配……」みたいな自分の主観とかも話しているのですよ。慎み深い陸伯言ですが、でもやっぱりこういうエピソード聞くと自分の心の内を隠しがちの秘密主義ってわけじゃないんですよね。
陸遜は人ときちんと話すことで築ける信頼関係があるっていうこと分かっている所がとてもいいのですよ。
かなり話す時は話す人という印象を受ける。
お喋りじゃないんだけど「今日は話しましょうか」などという日にはしっかりその席で話をしてくれて、充実したり楽しく思わせてくれる人だったと思う。
陸遜は、司馬懿より早く亡くなっています。
呉の陸遜がああいう形で死んだ時、魏の方も色々起こっていてそれどころではなかったんだろうけど、報せは耳に入ったはず。
司馬懿は何を思ったのかなあ……。
私はそういうのが気になるんです。
そしてそういうのが無性に気になって知りたくなるから、
物語を書くのです🥰
そういえば……。
呉の陸伯言何かを察知した模様ですが……。
うちの【花天月地】ではいずれ徐庶さんは蜀の劉備の許へ再び行くことになるのですが、史実では彼は魏に戻り、きちんと官位にもつき、お仕事をし、魏の役人として勤めて、魏で亡くなったとされます。
徐庶は確かに今にも劉備の許に駆けだして行きそうな所はあるので、なんとなく「生涯魏できちんと役目に付いた」と聞くと意外な気がするのですけれど、
陸遜が「侮れない改革をしている」と読んだ行政に、
つまり徐庶は関わっているんですよね……。
ちなみに【軍師同盟】の第一話、いきなり徐庶さんが出て来ます。
徐庶大好きなのでいきなり一話から徐庶さんをぶち込んで来るとはなんて大胆な!!✨と私は大好きな展開なのですが、徐庶さんがこの時、司馬っちこと仲達さんと、非常に仲のいい友人という感じで描かれているのですよ。
仲達さんのお父様すら「元直ではないか」と笑顔で迎えるほど仲が良いようで、
確かに【軍師同盟】の司馬懿となら徐庶さん考え方合いそうなとこあるんですよね。
まあ結局【軍師同盟】の徐庶さんは魏から逃げ、故郷に戻った感じになっておるのですが、徐庶さんの故郷潁川なのであんな追っ手差し向けられたら近すぎひんかと思うので、まあ何となく中原、劉備の方へ行ったのかなーって感じですね。
しかし史実で徐庶が魏に留まったこと「諦め」とも感じられますが、
でも陸遜の言葉から想像すると、何か、徐庶から見ても希望が持てる改革がなされていたのかもなと思ったりしますね。
徐庶さんは陸遜のこと知ってたのかなー
こういうの考えるとホント楽しい……✨