えーと……何度も言うように本日【翡翠】が無事宣言通り100万字艦隊になりましたので、ノルマ達成したことにより残り2025年遊び暮らしたろう!!(大袈裟)ということで手始めにこつこつ読んでいた長編小説読んだろう!!!ということで
この前も話した
水野酒魚。さんの
【六色の竜王が作った世界の端っこで】
という話、75話くらいまで読んでいたので、全104話だったからこれまず集中して読み進めようと思って読んでたのですが
読み終わりました😇
いやもう 私元々読むのは早いのですが、もう入り込んでざーーーーーーーっと読めました。
あともう一つ、75話あたりはもう終盤に入って来るのですが、このお話、スピード感がちゃんとあるのですよね。序盤から中盤にかけては決して急がず、色んな事をしっかり描きながら進んで行くのですが、終盤にかけてから、スピードが一定じゃないんですよ。早くなるんです。
わかります?
クラシックで言うとどんどんフィナーレに向かって華やかにテンポが速くなって音が集まって行く感じ。
ちゃんとそういうのがあるんですよ。
決してズバッって年月が過ぎたりしなかったんですが、終盤は一瞬で時が過ぎ去ったりすることがあるのです。だからテンポ感がある。
しかし、その時が一瞬で過ぎ去るのが、またセンスいいんですよね。
あそこでまた一定で時が過ぎてカァラの冒険とか、別の話として描かれる分には全然いいんですけどあそこから行くのはやはりちょっと話に間延びが出来ると思いますよ。
そこをスピード感上げて終盤行ったのは、非常に読みやすくて良かったです。
でも大事なことを、序盤中盤にきちんと描いて土台が出来てるゆえに、使える方法だと思います。
まさに水野さんのこのお話だったから、最後急いでる感じが全くないけどスピード感を感じられたのでしょう。あの描き方はお見事でした。
75話くらいから一気に104話くらい行ったったんですが……
号泣し続けました😇
あのね……このお話……あんまり感想書けてないんですよ。
いやいつも読み終わると、色んな感想とか言いたいこと思い浮かぶんですけど、なんかこう言葉にならない面があったんです。
それは勿論水野さんの書き方とかに問題あるとかでは一切ありません。
分かっておられると思うけど私の方に感想書く力が無いとかでもないです。
しかしなんかこう、上手く言葉にならないというか、したくないことあるんですね。
したくないっていうのはしないってことでは私の中でなくて、「ちょっともう一回読んでから書きたいな」って思う部分が多かったのです。
ずっと色々感想あったんですが、結構先が見えない話でもあったので(いい意味でね)、一回読み終わってから色々なものが見えて来るかなっていうのはこの話感じるんですよね。
実際そうでした。
なので、私は今日この話読み終えましたが、
もう一回一話から読むつもりです🥰
その過程で、一回目は上手くまとまらなかった感想が出て来るかなと。
うーーーーーーーーーーーん……。
真剣な……話なんですよ。
いや私が喜んでいつも感想山ほど書いてる方たちの作品が真剣じゃないとかそういうことでは全くないんですが、
とにかく真剣な話なんですよ。
変なおふざけとかゼロです。
勿論そこが気に入ってる!! そこが大好きなんです。
この話を読む時は、やっぱりなんかこっちも真剣に向き合いたいなって思う話なのです。最初からそうだったんですよこの話。
初見の時は考えとか感想もまとまってなかったので、あまりに的外れな感想とかを言いたくない感じまでさせるほどのものがあるんですよ。
命、とかをすごくテーマに扱ってるんですけど。
でも、なんていうかなあ~~~~簡単に人を死なせる。わぁ悲しい、みたいな手法を使ってないんですよね。
いや亡くなる人も確かにいるんです。
死も描かれるんですが、
死にたくない悲しみとか切なさとかより、
生きたい!!! っていう熱さを感じるんです。
そういう、命の描き方をしている。
スポーツでも、試合を見ながら感想リアルタイムで喋り続けることも私は多々あるんですが、「この試合は、試合終わるまで話さないわ」みたいな試合もあるんですよ。
そう! それですね!! 今話してて分かったあれですわ! この話。
大体大一番の試合とか。重要な試合。
真剣に見なければっていう試合は私はリアルタイムで感想とか言ってないで真剣に見続けたいわけです。
この話はそういう話なのですよ。
んで試合終わった後に、ものすごい多くの感想があって、
うあああああああああ書ききれない!!!! ってなる試合があるのです。
この話はそういう試合だったから感想がなんか書く気初見では起こらなかったんだな。
そういう試合は私もう一回やっぱり見直してます🥰
そんで色々感想言い合って楽しんだりするので、まさにそうだったんですね
なのでやっぱりもう一回一話から読み直しながら感想ここでも色々言って行きたいですね。
とにかく素晴らしかったです!
終盤にカァラって子が出て来るんですがこの子がどういう子にこれからなるんだろうなーって思ってたけど最後 なるほどね……!!!✨ってなったし。
レーキが結婚するお相手も、ちょっと他の話と次元が違うんですよ……。
うーん簡単に言うと、序盤で少年時代、想い合っていた女の子がいて、
でも旅に出て別れなきゃいけなくなる。再会の約束もまともに出来ず、とにかく序盤でその子とは別れるんですよ。
以後、ほぼ出て来ないのです。その女の子が。
何かにつけて想い出したりもしないのですよ(忘れているのではなく、敢えて思い出さないようにしている面が強い)。
なので、読者も多分ずっとその子のことは忘れてるんですよね。
ただ中盤過ぎて、終盤に入って来たかなーっていうところで、その子のいる村に帰れるかもしれないみたいな空気になって行く。その時レーキの心にも、やっとその子を思い出すことが許されたみたいに、その子のことが蘇って来て、読んでる読者としては「え? なんでその子まだ想ってんの?」というよりも、「そんなにやっぱり好きだったんだな~~~~~~~」って思えるんですよね。
レーキが、「愛する人をそんなに作ってはダメ」みたいな(そうではないんだけど、そのような感じ)制約がつくんですよ。
だからレーキは基本、愛する人を作らないように作らないように、生きようとするんです。そうしたくないけど、そうしなきゃ、愛する人を死なせてしまうのは嫌だからつって、愛する人を作らないように「気を付けながら」生きようとするんですよ。
だからその子のこともある時期からあまり想わないようにしてたんですね。
んでそのレーキが「数少ない大切な人がこれ以上死んでしまうなんて嫌だ」ってすごく怖がって、でも一人も辛くて、どうしようか分からなくなって苦しんでる時に、
「呪いなんか恐れず愛する人をいっぱい作って生きろ」ってそういうことを初めて言ってくれたのがこの前私がこの話で一番大好きだって言ってたアガート君なのです
レーキとその女の子が結婚するの終盤ですわ。
終盤までレーキはもう色んな深刻な出来事が起こるので恋愛どころじゃなかったのもありますが、そうなんですよ。恋愛どころじゃねえ、ってちゃんとそこ徹底してるんですよね。
なんかレーキが誰か出て来る女性に惹かれるような描写が無かったのも、終盤にその女の子が再び出て来た時、ずっと想いが繋がってたんだなって思う勝因かもしれません。
要するに水野さんは、「書くべきこと、書かないこと」この分類がすげぇ上手いんですよ。余計なことをほぼ書かない!!!
すごいです。これは。何回校正したんすかっていうほど完成されてます。物語が。
いるんですよ……。
いい話やいい所なのに、変なキャラとか変なギャグとかで茶々入れて、よく言うでしょ「読者を飽きさせない工夫をしろ」とか誰に言われた悪い助言なのか知らないけど、飽きてないから!!!!💢💢話をちゃんと進めろ本筋!!!💢💢ってなる話あるんですよ。
余計な小話とか挟んで来るのとか。
気が散る気が散る!!!!💢💢
あんなねえ、どうでもいいエピソード挟んで来て100万字とか総文字数行っても、正直何にも偉くありませんよ!!!!!!
必要なことを書いて、ひたすら一途に本筋を書いて、100万字を越えた者が素晴らしいんです。
全然意味合いこの二つ違うねん。
水野さんの話はとにかく脇道に逸れるとかが無い。
いいですねーっ
集中して読めるというか、集中して読まなきゃって思わせてくれる話。
私は覇気ある話大好きですのでそのくらいのことを思わせて欲しいんですよ。
私好みの!!!
なんつーかスポーツで言うと決勝戦!!!✨みたいな覇気と緊張感がある話ですね。
ちなみにアガート君は最後までアガート君で最高でした
間違いなくこの話で一番好きなのアガート君です。
二番はセクールス先生です
なんていうか……その色々カクヨムで読んでいて、いいんだけど、圧倒的にいいわけではなく「うーん……ちょっとここがなあ……」みたいに思わせて来る話もあるんですよ。
駄目とかじゃないけど、うーんそうか……そこそんな感じで来る?みたいな。
私はそういうの、カクヨムでは言わない、って決めてますけど、思ってはいるんですよ。
よく思うのが、
①長い話の果てに結局何が言いたかったんだ? で終わってしまう
②時間が大幅ワープすることあるけど、そこに何より書いてほしい要素が凝縮されてしまっている
③出したキャラが責任もって、最後まで生き様を書かれていない
④そのキャラなんで出した? と思わず尋問したくなるほど、出た意味がエピソードに反映されてないキャラがいる。
こういう部分が私ものすごく長編とか読んでて気になるのです。
たまにあるとかじゃなく、これのどれかに当てはまる長編はかなり多いです。
こういう要素を見つけると本当にがっかりするんですよね……。
プロの作品にこういうのがあんまりないのは、多分プロの実力とかも勿論でしょうが、編集者。恐らく編集者が見る段階でこういう部分の要素を注意してくれるからじゃないかと思うんですが、アマチュアはとにかくこういうの多いんですよ。
カクヨムでもよく見ます。
全てが悪いとか、ヘタクソだとかじゃないんだけど、ある時こういう要素が目につき始めてしまうと長編小説だと目立つんですよね。
それに長いからこそこういう要素が尾を引いてしまうんですよ。
なんかそれで最後までモヤモヤして「うーん……悪くは無いけどねえ……。まあ……ちょっと言いたいこともいっぱいある話だな……」と思って、言わずに終わるわけなんですけど、
水野さんの【六色の竜王】は①②③④がほぼ無いんですよ!
時間ワープとかも使われてるんですが、使い方絶妙なんですよね。ちゃんと言いたかったこととか、書きたかったことが伝わって来る。
あとやはり思ったのは、出番がある意味少ないキャラとかもいますが、作者がちゃんと気に掛けてますね。最後まで。だから出番が少なくとも不必要なキャラが出てないということは分かります。
ラストとかに掛けて分かりました。すごく。
あとラストまで読んで、なんで題名が【端っこで】ってつくのかがなんとなく私は分かりました。
確かに端っこなんですよ😊
端っこで、必死に生きた、一人の少年の話なんですよ。
主人公だけど、世界の中心じゃない。
色んな世界があって、
色んな世界を知って、
その果てに、彼は彼の居場所を見つけて、
そこは世界の端っこなんですよね。
でもレーキの生きた道を辿って色んな人との縁が、最後彼の許に集まっていく。
その人の人生を最後美しいそれぞれの人の人生の色の糸を手繰り寄せて、一つにまとめ、話を終えて行く感じの壮大な雰囲気が、
私が愛する長編小説、って感じをいかにも感じさせてくれて、
大満足させていただきました。
どうもありがとうございました。
これから二週目に入りましてまた詳しい感想などこちらでも書いて楽しんで行きたい話です✨
とにかくぶわーーーーーっと75話くらいから104話のラストまで読みましたが、号泣し続けました
長編小説って……いいよね✨🥰