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正妻と側室

【軍師同盟】の女性キャラでは柏霊筠が一番好きなのですけれど、
その優雅さ、聡明さ、芯の強さ、キュートさ、どれをとっても素晴らしく、
しかしこの前の結婚話の時に気づいたのですが、

柏霊筠はこのように何もかも持っている女性ですが、ただ一つ。

結婚シーンだけがありません。
柏霊筠は司馬懿の側室として、子供も後に産むのですが、
結婚シーンは無いのです。

当たり前のことですが、気づいて無かったことがある。



側室って結婚式を上げないのですよね。

いや当然なんですけど!! そうなんだよな!

だから、ある意味正室と側室の格の差が出るんだと。

正室は要するに結婚式でお披露目されるのです。
側室はお披露目もされず、要するに日の目を見ない。

これはとても重要な違いなのです。
よく正室よりも寵愛された側室、なんかも歴史上現われますが、
そんな側室でも結婚式を経験させてもらってないことがあるのです。


私以前カクヨムでよくあるハーレム話を見たことがあるのですが、その話はハーレムの中でもいわゆる特別主人公と強い絆がある「正妻」のような人がいたわけです。
私はその、ハーレムものであっても正妻と他の側室的女性との格の差があるように描かれてるのはいいなぁ、と思って読んでいたことがあるのですが、
まあどっちかというとコメディ系であったという背景もあるんでしょうが、最初は主人公の男がちゃんとこの「正妻」と別の女は違う、というのを区別していたのですが、女が周囲に増えるうちにある時から「うちの女性陣」という表現をするようになったことに気づいたのです。

正妻と側室たちを、ひとまとめに作者が表現し始めたのですね。

私はこの書き方が非常に気に食わなくて「いや正妻の子は特別でかけがえのない恩ある人じゃなかったのかよ」と思ったんですが、コメディのノリでもはや「美女たちと楽しく生きる俺」という描き方が全てにおいて正当化されてしまって来ていたので、これはもう直らんなと思って読むの止めたんです。


正妻と、側室の格の違いというのはとても大切で、


現代の人間からすると「ひとまとめに愛することが平等だ。正しい」と感覚的には思うかもしれません。

しかし一夫多妻制を認める場合、現代においても「正妻と側室」は意味合いと格が違うのです。違うからこそ、正妻と側室が揉めない。この理論を分かって書かないと。
一緒にすれば、揉めますよそれは。


柏霊筠は最初から意図して司馬懿の許に送り込まれていて、理性的な女性だったので、まあこの人なら結婚式とか別に興味ないんだろうなーって私も思っていたのですけれど、


一度司馬懿が罷免された時に、柏霊筠が初めて司馬懿に「ご存知でしたか? 私にも、想う人に嫁ぎ、結婚の儀式を行ってみたいという夢がありました」と彼女にも女らしい、正妻として与えられる資格のような結婚式を夢見ていたことがある、と話すシーンがあるのです。

この話を打ち明ける時、非常に女性らしく柏霊筠が思えて、それまでは聡明さや強さが好きだったんですが、女性としてもダントツに魅力的な人だなって大好きになったんですよ。

女性らしい感性を描くにも色んな方法ありますが、

柏霊筠は結婚式とか興味ないと思ってたからなぁ。
憧れたこともある、と彼女が話しているシーンはとても印象に残ります……。


側室の女性の悲哀の一つは間違いなく、結婚式でお披露目されないということなんですね。

ただ柏霊筠はこの「私も憧れたことがあります」と言った後に、
「でも貴方に会い、側にいてお仕え出来るのであれば、そんな形式などどうでもよくなった」とも話しています。

ここに女性として、シンプルに正妻と認められて結婚式を上げてみたいと楽しみに思う側面と、

側室としてしか大切な人の側にいられない運命であるならば、結婚式などどうでもいい。大切なのは側にいられるかどうかだ、
と思える側面が描かれていて、

軍師同盟の柏霊筠は奥が深い女性なんですよ~~~~。




私が読まなくなった話も、正妻が主人公に「女性陣」「うちの女の子たち」などと軽薄な表現で側室とひとまとめにされてることに本人が気づいて、怒って指摘するような部分があったら逆に私は好きなのですが、

まあ~~~~~~~~~あの俺の周囲の女の子たちみんな可愛いみたいな描き方してる作者にはそこまでは書けないでしょうね。
だって作者がそれで女の扱いはいいんだって思っちゃってるんだもんな。
じゃあ無理よ。

あの作者絶対男だと思うな……。

女だったらやっぱり正妻と側室がひとまとめにされてる描写ってやっぱりにちょっと違和感あるんですよ。

男はないでしょ?

みんな可愛がってやってりゃ俺は偉いと思うでしょ。

違うんですわ。

女からすると正妻と側室の扱いも変えないなんてなんてデリカシーない男なのかしらなんですよ。


まあ余程ね。政略結婚が酷すぎて正妻との関係が崩れてるとかなら側室に本命がいるとかは勿論わかりますよ。

でもそれもやっぱり側室の中に「正妻にしたい女がいる」ということで、捉え方は同じだと思います。一番大切にしようと思う女がいることは、他の女との差異化を望んでいるということなので。

全ての女性を大切にすることは確かに男として素晴らしいことです。

でも正妻(本命)を他の女ときちんと差異化出来ない男はただだらしなく、情けないだけなのです。


ハーレム書いてる方で正妻格の女性を定めた書き方をされてる方、きちんと正妻と他の女の扱いに格の差を出さないと、主人公の男ものすごだらしなく見えるし読んでる何人もの女が舌打ちをしていますのでご注意ください😊


柏霊筠が司馬懿の故郷帰りについて行かないのがすごくいいんですよね~~~✨


司馬懿が必ず戻って来ると信じているから、自分がここに残り都との繋がりを守る、っていうちゃんと側室として意義を見出してる。

正妻の張春華はもちろん夫を支え家族を守るのが正妻の使命ですが。

側室はやはり、夫の意義になる別のことをしなければならないって考えて決断する所が柏霊筠のとても聡明で清々しい所なんですよ。



ハーレム書いてて俺のハーレムなんかパッとしないなと思ってる方は軍師同盟見るといいですよ。恐らくパッとしない理由は女たちを平等に扱い過ぎてるのです。
そして作者も読み手も「誰でも女は同じだな」になってしまってるのです。
まあ……当然パッとしない女たちになりますわな😇

コメント

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