グラナダテレビジョン版
【シャーロックホームズの冒険】
第11話<入院患者>
【THE RESIDENT PATIENT】
・さ~~~~~~~~!!! いよいよやって参りました!!!
【入院患者】です!!!🥰
・この話の特徴を書くために、言っておかなければならないことがあります。
それは海外捜査ドラマをこよなく愛する私が、何を以てして古今東西様々な海外捜査ドラマの「良作かどうか」を判別しているかというと。
【不気味さ】
を上手く表現している作品を、捜査ものの良作と位置付けています。
どういうことか。
捜査もの、探偵もの、事件もの。サスペンス、ミステリー。
あくまでも私の見方は、ですが。
【暴力、死、殺しだけを描くなんて誰にでもできる】
と私は思っています。
いるんですよ。
これしか書いてないひと。
私から言うと暴力も、死も、殺しも、はっきりとした【色】があります。
はっきりしたクレヨンだけ使って、赤は赤。黒は黒。紫は紫。
小さい子供が絵を描く時、「その色だけ」使ったりするじゃないですか。
あれは下手な書き方なのですね。批判してるわけじゃないですよ。あそこから「絵を描くことが始まる」ので、スタート地点という意味です。
スタート地点にいる人は「その色をそのまま使うことしか出来ない」のです。
でも段々と、「色を混ぜる」「抑揚をつける」など、色を調整することを覚えていって、色の使い方が段々と上手くなって来る。
【不気味さ】の色は曖昧な、色を調整する技術を覚えた人にしか出せない領域の色なのです。
暴力、死、殺しは、書き方無茶苦茶簡単です。
ただ残忍な行為だけを考えて書けばいいですからね。私なんかその程度の話、半分寝ながらでも書けます。
――しかし。
【不気味さ】を描くのにはセンスと技術が必要ですし、そういうのが出ます!!
つまりこれを書けてないなんて最初から論じる領域に無い事件物なんですよね。
私は一番最初にこれで作品判別します。
もう一つ重要なことを言っておきます。
実は【不気味さ】にも、上質なものと、粗悪なものがあります。
この区別は何でつくか分かるでしょうか?😊
それは 【美しさ】!!✨
不気味さと美しさって、
実は表裏一体の部分があり……。
不気味な風景とかの中に、「不気味だけど……でも美しい……✨」っていうものもこの世にあるの分かりますか?
例えば海底に沈んだ沈没船の一画とか、有り得ない所を魚が通っていたりして、暗い、海の底で……不気味な静けさと気配の中で……。
でも、美しいのです。
こういうのが私にとっての極上の【不気味さ】。
美しくもある不気味さこそ、最も最強の【不気味さ】です。
良質の捜査ものには【不気味さ】が必ず描かれています。人間の闇。
でも、その「描き方」がとても美しいのです。
これが描かれてる捜査ものこそ、私が「良質!!!」と断言するもの。
美しさは色々あります。
人間関係のしがらみの描き方の美しさ、
殺し自体が不気味だが美しい形を成しているとかもあります。
現場が不気味だけど、でも美しさもある場所であることも。
色んな形はありますが、でも良質の捜査ものは本当にどこかに!!! 抜群の美しさがあります!!
暴力、死、殺しだけをひたすら描くのは、馬鹿でも出来る!!!!!!
しかし【不気味な美しさ】というものは、その色合いを出そうと考え尽くさねば、絶対に描き出せないものなのです。
だから無茶苦茶簡単に判別できますよ。
捲っても捲っても美しいシーンや、セリフや、情景や、人間関係などが見られない捜査ものとかは、良作ではないです。平凡なのです。どんなにキツイ暴力シーンを描いて引くくらい暴力シーンに力を入れようと、全然平凡なのです!😊✨
さて。私はこのグラナダ版【シャーロックホームズの冒険】は良作だと位置づけこうやって視聴ノートを書いているわけですが。
つまり【不気味さ】が描かれてないと、おかしいわけです。
大丈夫! このドラマはちゃんと「美しい不気味さ」を描き出してくれる作品なのです!!✨
さ~~~~~~~~これで分かりましたか!
そうです!! このドラマにおける【不気味さ】を描かれたエピソードの登場です!!
・腕組んでホームズとワトソン君が歩いてるんですよね。この頃のイギリスって仲いいと男同士でもこうやって腕組むこともあるんだな~✨ってちょっとこの時感動しました。
冒頭ホームズの機嫌も非常にいいらしいことが描かれているのでそれもあるんだと思うけどね。
まあ現代でも男同士でも今日は特にちゃんとしようって日はきちんと相手を迎えに行ったりはしますもんね。全然普通の友人関係でも。多分ああいう感じなんだと思う。
二人がベーカー街に戻って来て、依頼人が来ていることを馬車で知り、中に入って、朝の仕事が始まる……✨ ハドソンさんがブラインド上げる所までの流れ、非常に優雅な演出で素敵です。
これはこの順番でエピソードを見て来た時に、初めて試みられてる演出なんですが、わたし思うのですけど、もしかしたらこの話は全体的に不気味だから、逆に尚更こういう冒頭爽やかな演出がなされているのかなと思うのです。
これも良作の条件なんですが、上手いんですよ。こうやってエピソード全体のバランスちゃんと取るんですわ。
・パーシー・トレヴェリアン医師。 本日の依頼人端正な青年医師であります!!✨ この方このドラマの中でも非常に端正な顔立ち印象的な依頼人の一人なので、存分に45分間容姿も楽しんでいただきたい!!
ロンドン大学出身の秀才だってよ~~✨ 配役あってる~~~🥰
監督センスいいな~ なんかどうもありがとうございます!!
・金がなく開業できず、でも医者を続けたくて軍医になったワトソン先生。
・金持ちブレッシントン。
・話始まってますけどちょっと待っていただいていいですか
二年前のトレヴェリアン先生完全なる頭のいい苦学生みたいで最高に可愛いんですけども!!!
この人髪整えずこういうラフな格好してた方が男前の俳優さんやな!!
凄腕魔術師みたいで最高!!
もちろん立派になった今も素敵なお姿ですが、苦学生時代のトレヴェリアン先生すっごい私好みの雰囲気ですわ
うちの【花天月地】の徐庶さんのイメージこんな感じっすわ
能力高い秀才だけど身なりに気合入ってない感じ最高🥰
あっ。
すみません美形に浮かれてしまったので軌道修正します。
・自分の名前が書かれたプレートを見て野心漲る表情最高!
このエピソードで起用された俳優さんみんな本当にはまり役です!!!👏
・トレヴェリアンとブレッシントンの関係非常に面白い関係性だなって思います。
別の形で収まったら面白い関係性になった気がするんだよなあ。
最後にトレヴェリアン先生がブレッシントンに対して「何故秘密を打ち明けなかったのか……」と言うシーンがあるのですけど、本当にそうなんですよね。
トレヴェリアン先生って非常に信頼出来る人間性だから、話すならこの人と、この人とのこの関係性だったと思うなあ。
ブレッシントンはトレヴェリアン先生を信頼しきれなかったとこが、運命の分かれ道になった感じする。
これが出来ていたら、また何か違ったのかもしれん。
・雨のロンドンの夜……出たくなるいい雰囲気。
普通の人は恐らくこの雰囲気だと「外出たくない」って思うのかなあ。
私は雷鳴り始めたこの雨の音の感じすごく好きなんですよ。
実際私「雨降り始めたな……」と音で気付くと、ちょっと「雨降ったから外出てみるか」という気持ちになったりします。
傘さしながら散歩するとかとても好き。
人間の気配が薄れる、雨に人間の気配が覆われる感じがとてもいいんですよねー
・フェントン。診療所のボーイ。
・トレヴェリアン先生の診察室の屏風 東洋風で美しい✨
「同情と恐怖の気持ち。
でもすぐ職業的満足感に変わりました」
トレヴェリアン先生本当に特にこのドラマで好きなカッコいい依頼人の一人なんですよ。
私【翡翠】で魔術師ラムセス書いてるから、
緊急の時にも関わらず思わず稀少例に遭遇して実験したくなる先生の気持ちすごい分かります!
トレヴェリアン先生普段冷静で、穏やかな人なんですよ。
でもちゃんと医者としての好奇心や野心があり、プライドもあり、
立派な医者になりたいという意欲もあり、
最高に頼りになる男だわ~~~。
ブレッシントンは神経質なので、彼の前ではきつい顔とかしないよう心掛けてる演技とかがリアルで素晴らしい。
穏やかさと厳格さを兼ね備えた人物なんですよね。
ブレッシントンが何かを苦しんでいるのは感じ取っていた。
秘密を抱えていたことも。
色んな事を感じ取ってる役者さんなんですよ。
この人は非常に優秀な俳優であると私は見ました。
縁起無茶苦茶上手いです。
最高のトレヴェリアン先生演じてくれてる。
・ブレッシントンなのですけど……。
私が思うに、
【犯罪を犯すことで、人間が壊れることもある】
のです。
壊れている人間だから犯罪を犯すのではなく、
犯罪を犯したから、壊れる人間がいる。
元々犯罪を狙うような芽があっても、犯罪を実際犯さない限り、やっぱりそれは一戦を越えてない状態なのです。普通の人として生きられる範囲内なんですよ。
殺意や悪意を抱いたとしても、実行しなければ普通の人として生きられる範囲内にいる。
まだ壊れてない状態なのです。
ただ、犯罪を犯したことで自分が【犯罪者】にしっかりとなると、
そのことに耐え切れず壊れる人がいます。
みんなが喜んで犯罪を犯してるわけではなく、特に軽犯罪と重犯罪とかでも違います。私はこのブレッシントンは、軽犯罪は狙うような悪人で、決していい奴ではないと思います。
軽犯罪ならいいやと思って犯罪に手を染めるくらいには、ちゃんとした悪党です。
ただ、【重犯罪】を犯すほどの度胸はない、低級の悪党なんですよ。
強盗をして、捕まらなかったら、何度でもやるタイプのクズです。
ただ、人殺しとかはこんなクズでも「悪行」と思っていたりするのです。
ブレッシントンは多分このタイプなんですよ。
強盗は怖くなくても、殺しはこいつは怖いんです。
そういう殺人をした一味になり、人を殺せる人間を目の当たりにした時に、ブレッシントンは心底【殺人】に恐れを抱いたのでしょう。平気で殺人を犯すカートライト
を心底軽蔑し、恐れていたのです。
そういう意味ではブレッシントンは犯罪者ですが、殺人者ではないのです。
この話はこの部分、分かっていないと駄目だと思います。
・トレヴェリアン先生が「ブレッシントンが自殺した」と報せた時、ホームズが口笛を吹く描写があるのですが、この意図をみなさん、どう思いますか?
反応としては非常に不謹慎だと思います。
ただそういう道義的なことはこの際差し引いて「何故このような反応をしたのか?」を各々考えてみてほしい。
私はこの時の口笛がとても楽し気に聞こえるので、
ホームズはこの時に、ブレッシントンの尋常ではない怯える様子を見て「こいつは何か悪いことを犯して隠れているに違いない」ということで、恐らく「犯罪者である」ことまでは見抜いていたのではないかと思います。
「朝には何か言って来るだろう」
と言ってることからも、自白を狙っていたのだと思います。
上記のセリフからも事態は朝に動くと見ていましたが、予想を超えて大きな動きがあったのがホームズは「面白かった」のだと思うのです。
ブレッシントンが犯罪者であるとほぼ断定していないと、「自殺しました」という言葉に対して口笛を吹くのは明らかに不謹慎でおかしい反応です。
「そう来たか~!!✨」
という感じの口笛に聞こえるんですよ。楽しそうな。
だから私はこう考えますね。
この口笛の反応、台本に書かれているのかジェレミー・ブレットの咄嗟に出たアドリブなのか、すっごい興味あります!
・葉巻と灰に関する論文を出しているホームズ先生・
葉巻を扱う時に人間が出るかららしい。
推理するシーンがありますが、確かに葉巻に詳しいと「どんな男なのか」は少し分かる手掛かりになりそう。
・三人組。若いのと老人と、正体不明がもう一人。
・フェントンが手引き」
・仲間がブレッシントンの口を塞ぐシーンありますが、この時こいつが一人なら別に叫んでも大丈夫やろと思いかけ……( ゚д゚)ハッ! そうかトレヴェリアン先生が同じ家で寝てくれているんだ!!✨✨と気づく。
トレヴェリアン先生が同居人とか最高に心強すぎるだろ
最高 ブレッシントンちょっとそこ変われ😇
・処刑したあとの三人組の顔を映すシーンがすごい印象的なんですよ。
「これは復讐の儀式」とホームズ先生が言ってる通り、厳かな雰囲気です。
じっと死に行くブレッシントンを見据えている三人の悪人レベルがかなりである。
少ししか出て来ねえんだがこの三人も非常に印象的な顔の俳優を起用していて、見事! 👏
・記憶力はいいが特定の書類を探す能力ゼロのホームズ先生。確かにこの人には相棒や助手が必要だ……
・ハドソンさんに心から謝罪すべきだぞホームズ先生
・ワージンドンの銀行強盗<五人組> 三人+カートライトとサットン。
・サットンは密告者になって、カートライトは警備員を殺しているので絞首刑に、他の三人は15年食らった。
しかしカートライトは間違いなく笑いながら殺人を犯すような悪党なので、絞首刑になるべきだし、他の三人は15年で、こちらも当然だと思うけど、まあ密告者になってほかの15人が無期懲役じゃないのにロンドンに留まってたらあかんわブレッシントンと私なら思いますけど、だからこその【トレヴェリアン先生という隠れ蓑】なわけですね。
・「何故黙っていた」
トレヴェリアン先生のこのセリフは深いと思うのです。これにはブレッシントンを頭ごなしに非難するつもりはなく、相談されたら話を聞き、一緒に警察に行くなり、してくれたと思うのですよ。しっかりしたお医者さんなので。
例えこれで後見人を失っても、元々苦学生だったので強いと思うし。絶対にトレヴェリアン先生はやり直しても頑張れると思う。
ブレッシントンは人を信じる強い心と、罪を恥じて償いたいという気持ちがあれば、ここから変わっていくことも出来たと思う。
一つ忘れちゃいけないのが、いわゆるブレッシントンが【司法取引】のようなことを密告したことで行っていて、刑罰はすでに免れているので、罪が露呈しても別に牢にぶち込まれるような立場ではないことなのです。
仲間を売って自分が助かる、卑怯なやり方でも、警察との間に取引はあった。
ホームズ先生は不満げそうですが、一応法に、ブレッシントンは守られています。
だからあとはトレヴェリアン先生を本当に信頼して話せば、別の人生にもなったんじゃないかと思う。
ブレッシントンは毎日30分同じ時間に散歩する習慣持っているのですけど、これは単に運動としてやってるんだと思いますが、
私がこの話書くなら、毎日ブレッシントンは罪を悔いるために教会まで散歩し、祈りを捧げて帰って来るみたいな風に描くかもなあ。
トレヴェリアン先生がそれをある日知って「随分信心深いんだな」と思っているけど、罪が露見した時にそういうのが「彼は毎日悔いていた」みたいに描かれると、物語上説得力とか「反省しているのだな」みたいなのが視聴者とかに伝わる演出になったりします。
こういうのも冒頭の【不気味さと共に美しさを描く】技術に繋がったりすることあるので、私ならブレッシントンの毎日の散歩は教会通いにするかもな~
って創作者ならこういう例え他人の話にも【私ならこう描くかもなあ】みたいなものは感じ取る感性をきちんと身につけておきましょう。
私は他人の話を読むと、プロだろうがアマチュアだろうが、必ず「私ならこここう書くなあ」みたいなものが100%思い浮かびます。
これがあるから自分で書くようになったと言っても過言ではない。
私が読んでいて「私ならこう書くのに」という違和感が発動しないの、当然だけど自分の作品だけなのです。
そういう観点ではやはり自分の話が一番この世で完璧ですね😊✨
・ホームズ先生は実はイライラした時に怒りをヴァイオリン演奏にぶつけたりします。すっごいヴァイオリン上手いんですけど、イライラした時にその気持ちで弾くから「キィキィうるさいヴァイオリン」になったりすることがあるらしい。
・ラストシーン【入院患者】という題名の理由が判明。
・やっぱりワトソン君は優しいんだよなぁ🥰
ホームズの言動にムッとしたりムカッとすることはこの人でもあるんだけど、それでも許してくれたり、笑ってくれたりするところとてもいい✨
・冒頭とラストが音楽で繋がっている粋な演出。