新作の掌編小説『真昼の満月』を公開しました。
もし、自分の知っている世界が、すっかり変わってしまったとしたら。
もし、当たり前のものごとが、まったく違うものに見えたとしたら。
主人公の「あたし」の意識は、いつもぼんやりと霧の中。
昔のことは、もう、よく思い出せない。
それでも、空を見上げれば、いつでも美しい満月が輝いています。
あたたかくて、まぶしくて、見てるだけで胸がいっぱいになる、優しい光。
ある日、彼女はガラクタの山かげで、小さな女の子と出会います。
忘れていたはずの何かが胸を締めつけ、のどの奥から、ひとつの言葉があふれました。
これは、終末の世界で、すべてを失った「あたし」が、
最後に守ろうとした、たったひとつの光の物語です。
彼女が心から「綺麗だ」と見つめた満月の正体を、
あなたは、どう受け止めるでしょうか。
ホラーが苦手な方にも読んでいただける、静かで、とても切ないお話。
よろしければ、彼女の見る世界を、のぞきに来てください。
🌕☀️ 焼けつくような優しさと、あたたかい月の光をご用意してお待ちしております。
→【作品URL】
https://kakuyomu.jp/works/822139837583361065この作品は「たねありけ」様の自主企画『【急募】月の清掃隊』への参加しています。
https://kakuyomu.jp/user_events/822139837545177659