「じいちゃん、また今日も芋かよ! 肉出せよ、肉! 俺だってなぁ、”発育途中”なんだぞッ!」
が、権蔵はため息混じりにテーブル上の鍋を、フォークでコンコンと軽く叩くだけだった。
「贅沢ぬかすな。ほれ、昨日ビン子が作ったカレーが残っとるじゃろが。それを芋にぶっかけて食え!」
その鍋に視線を向けたタカト、一瞬だけ顔色が変わる。
「……昨日ってビン子が食事当番だったよな……ってことは、あのカレーって……」
ごくり、と喉が鳴る。
視線の先には“例の”カレー鍋。
「まさか……『電気ネズミのピカピカ中辛カレー』じゃないだろうな……?」
「ちゃんと肉も入っとるぞ?」
そう言って、権蔵はニヤリと笑った。
その口元が、やたらと悪魔的である。