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【魔導士物語】第七話「航路」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139842878637843

そんなわけで、第七話「航路」です。

本文でも触れていますが、南カシルに警察は存在しません。
莫大な維持費(主として人件費、留置・刑務所の建設運営費)を考えれば、すでに商人たちから「みかじめ料」を徴収して、治安維持の実績を積んでいる三つの組に依頼した方が早い。
功利主義の評議員(貿易商)たちは、そう判断したわけです。
みかじめ料は税金として広く薄く集められ、行政から組織にまとめて渡されるので、一般市民からの不満はありません。
商人たちは税とは別に、従来どおりの額を納めています。そうすることによって、問題解決の優先度が上がりますから、これも納得ずくです。

犯罪者と見做された者は、現場の判断で処断されますから、裁判もありません。
酔っ払いの喧嘩程度なら、五~六発殴られるだけで済みますが、強盗や強姦だと身体の一部を切断されますし、放火、身代金目当ての誘拐や人身売買などは、問答無用で錘をつけて海に沈められます。
放火は別ですが、誘拐や人身売買は組の大切な商売なので、その領分を犯したとなると重罪と判断されます。
即断即決ですから、当然ながら間違った判断も発生しますが、大体において市民が納得する正義が執行され、それなりの治安が維持されている、というわけです。

東大陸の沿岸国家が貿易船を派遣してくるのは、政変や戦争が原因で、新領主が自らの権威を知らしめるために実施する行為です。
これが恒常的な貿易につながらないのは、東大陸の国々が鎖国をしているからで、政治形態(立憲君主制)や宗教を警戒しているためのようです。

最後は『ケイトさんは何をやらかしたのかしら?』という、前回の答え合わせでしたw

そんなわけで、次回は少し時間を遡って、シルヴィア側の動きとなる予定です。どうかお楽しみに!

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