https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/7667601420009393509そんなわけで、第二十話です。
この世界の国々にはモデルがあります。一応、帝国のモデルはドイツとなっており、それっぽい名前や地名(料理もそうですね)がよく出てきます。
ただ、帝国は多くの周辺国を併呑して大きくなった国なので、多様な人種を含んでいて、例外はたくさん出てきます。
本文でも解説がありますが、この世界では喫煙が一般的な習慣として認知されています。
その吸い方は、アデリナのように煙管(きせる)に刻んだ葉を詰めて、火をつけて吸うのが一般的です。
一応、紙巻きたばこ(フィルターはありません)もありますが、薄い紙を作るのは結構大変なので、割と高価です。
ただ、煙管に比べると手間がかからないので、軍人には好まれています。
この他に葉巻もあり、これは別の意味で高級品です。
アデリナは自分を名乗る時、美少女剣士、美少女戦士、美少女狩人(ハンター)など、とにかく〝美少女〟をつけたがります。
まぁ、美女ならそのとおりなので問題ないのですが、美少女となると、明らかな違和感が出ます。
彼女は確かに若い見た目をしていますが、どこからどう見ても男性経験があるという雰囲気が漂っています。
そのため、「美少女剣士アデリナよ!」と名乗ると、相手から「おいおい」と突っ込みが入るまでがお約束となっています。
井上喜久子さんかい!
エイナもすっかりこのお約束が身についてしまった感じですねw
アデリナは、南部では伝説的な人物なのですが、その顔を知っている人はごく少数です。
彼女は常に鍔の大きな帽子を目深に被ってるため、素顔が見えないからです。
ただ、帽子以外にも黒い長マント姿で、背に長剣を背負っている姿は有名なので、「アデリナかもしれない」と気づく人は多いようです。
しかし、彼女の人気と実力にあやかろうと、同じような恰好をする吸血鬼狩りや、ただの詐欺師が掃いて捨てるように出現したことで、そのトレードマークはかえって疑われる結果となっています。
前回の予想を覆し、戦闘回にはなりませんでしたw
次回こそ……! そんなわけで、どうかお楽しみに!