エウメネスとシーザーがいる会議面白~。二人とも史実ですらべらぼうに頭いいイケメンだからバンバン描ける。
となりながら描いています。自分で。おしむらくは、カクヨムの更新知らせに乗らない事。もうこれユーザーからじゃ改善策ないよー。
ありがとうございます
https://kakuyomu.jp/users/mrwhite/news/16818792437579633437で説明してる不具合。
毎日更新してても更新ゼロ扱いだったしなあ。先月2025年8月。
絵はフィオラ=アマオカミのエジプト風アレンジファッション。
プレビュー↓
「んじゃーワイン飲みつつ会議するよー」
ささっと3分で粉砕した天井を霊波動の青いオーラで直したミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒがのんびりと言った。
「エウメネス君、ユリウス君。二人に聞きたい」
とミハエルは2人に焦点を当てる。
「クセノフォンの『エフェソス物語』、ロンゴスの『ダフニスとクロエ』、タティウスの『レウキッペーとクレイトフォン』読んだ? エウメネスくん、ユリウスくん。
何となく気になってね。戦略的トピックでは全然ないんだけど」
エウメネスは眉を軽く寄せながら、ミハエルの唐突な質問を考えていた。彼の頭の中では、この現象を理解しようとする学者の好奇心と、アレクサンドロスの死体偽装計画を進めなければならない実務家としての使命感が交錯していた。
「クセノフォンの『エフェソス物語』?」
エウメネスは静かに言った。
「私は読んだことがある。私の故郷カルディアの近くのエフェソスを舞台にした恋愛小説だ」
「そうそう、それそれ」
彼は懐かしむように微笑んだ。記憶の中で、アレクサンドロス大王と共に過ごした夜に、彼らがギリシャ文学について語り合った時間がよみがえる。
「アレクサンドロスは文学作品をこよなく愛していた。彼はイリアスを枕の下に置いて眠ったほどだ。
しかし『ダフニスとクロエ』と『レウキッペーとクレイトフォン』は……私の時代より後の作品ではないだろうか」
「う~ん」
ユリウス・カエサルは思慮深げに顎に触れながら、静かに言葉を選んでいた。スパイの残骸がまだ床に横たわる中、彼はこの奇妙な質問の真意を探っていた。
「『エフェソス物語』は知っている。しかし他の二作品は……」
カエサルは一瞬言葉に詰まった。
「ローマにも多くの物語が伝わっているが、その名は聞いたことがない。何か特別な意味があるのかね?」
サリサ=アドレット=ティーガーはミハエルの質問に興味を持ったようで、白い耳をピクリと動かした。彼女の異色の瞳が好奇心に輝いている。
「古代の恋愛小説? 私も読んでみたいわ」
彼女は言った。
「私、そういう話大好きなの」
(中略)
「で、霊波動」
ミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒが青く光る玉を会議室の長ーい机の上に出す。
「これね。さっき曲者ぶっ殺したこれ。さっき天井直したこれ。
これは、わたしたちが神から学んだ情報をエネルギー化する『すべ』なんだ。
わかるか? 『情報』を『エネルギーに変える』技。
射程は念が届く範囲なら、星をまたいで届く!
情報って喜怒哀楽も全部含む。
それをエネルギーに変える。
念が媒介だから、動作も掛け声も必須じゃない。してもいいけど。
悪には学ばさない、精神修養が大事だって言うの、エウメネスくんやユリウスくんならわかるだろう? 悪がこれを遣ったら大惨事になる。
ブルータスよお前もか! で暗殺者がみんな霊波動使ったらどうなってた?
ローマの宮殿爆発してたわ!
恨みを膨らませやすいフェニキア人がこれ使えるようになったら地球滅ぶな。間違いなく。まぁ地球滅ぼしたけど、わたしとフィオラとサリサで。2024の夏に。
情報をエネルギー化する。それにはコツも必要だけど遺伝子が治っていることが必須なんだ。イントロン。
遺伝子を壊した(イントロンをジャンクDNAに叩き壊した)のがルシファーね。
わたしたちの星で地球の21世紀みたいなインターネットが電気使用せずに普及しているのはこういう理屈だ。
念によるテレパス、念によるネットワークが魔導インターネットだ。
エンハンサー配列、合成イントロンの挿入で人間の本来の超能力使えないようにしたのってルシファーなんだ。
だから不思議パワー使えない~って怒るのなら堕天使ルシファーに牙をむくのが筋が通ってるんだよエウメネスくん、ユリウスくん。
日本では戦国時代って時代に宣教師から聖書もらってそれ翻訳した人がいたようだ。地球人は知らんようだがな。戦国時代のその逸話は。江戸時代の聖書の話は有名みたいだが。
その戦国時代に日本人が訳した聖書の中に失楽。
堕天使ルシファーがアダムとイブを作った技術を盗みムーンショット(仮想世界樹立)にも活用した。
しかしルシファーはイントロンを使うのはこれは大いなる神しか使えんぞて恐れ慄いてルシファーは人間のイントロンをぐちゃぐちゃにしてイントロンの真価を学者程度には分からなくした。
そのおかげで遺伝子の塩基配列の中にある無意味な情報=イントロンってアホな認識してる遺伝子工学者が多い。
イントロンを修復すればエネルギー波とか自前で撃てるようになるのにな。
地球人でそれ聖書読んで知ってるのいないでしょ? まあ聖書改竄されてるらしいし。まぁ聖書はまだ出る前だけどエウメネスの時代では。
ユリウスくんの時代には聖書でたっけ?
で、妨害物質のSPIONs埋め込まれてるからプリオン発症してるんじゃないの21世紀の地球人? Cresper Cas9でVMAT2遺伝子も削除されてイントロンもぐちゃぐちゃみたいだよ。
そりゃあ霊気、妖気、マナ、魔力使う所じゃないよな。
遺伝子って言っても紀元前4世紀勢には分からんか。
ナルメルくん、トトメス3世くんは動物の頭した神からここら辺の情報何か聞いてない? 人間の神髄みたいな話何だけど」
ミハエルは粛々と席に座ったみんなに自分の不思議パワーを解説してゆく。つまり一定の信頼はしているという態度の表れだ。
ナルメルとトトメス3世は、互いに視線を交わすと、この新しい知識に対する反応として、静かな理解と驚きが入り混じった表情を浮かべた。彼ら古代エジプトの王たちにとって、神々との交信は日常的なものだったが、ミハエルの話す「霊波動」と「遺伝子」の概念は全く未知のものだった。
「我々の神々も確かに力を持っています」
ナルメルはゆっくりと言葉を選びながら語り始めた。
「しかし、その力の源についての説明はありませんでした。ただ、動物の頭を持つ神々からは、人間の内に眠る力について教えがありました」
彼は、手元のワイングラスをゆっくりと回し、その赤い液体が描く渦を見つめながら続けた。
「マアトの法則、秩序と真実の女神の教えには、人間の内なる光について語られています。その光を目覚めさせる方法は、一部の神官にのみ伝えられていました」
トトメス3世も頷きながら加わった。
「私の時代にも、動物の頭を持つ神々から授かった秘儀がありました。それは『キャー』と呼ばれ、魂のエネルギーを操る技でした。しかし、あなたの言う霊波動ほど強力ではなかったようです」
クレオパトラは興味深そうに体を乗り出した。
「私の時代では、その秘儀はほとんど失われていました。エジプトの神官たちはまだその名残を保っていましたが、実践できる者はごくわずかでした」
「これは神の仕業なのかな。この力は」
エウメネスはアレクサンドロスの印章を無意識のうちに握りしめながら尋ねた。彼の目には真摯な好奇心が宿っていた。
「神?」
ミハエルは小さく笑った。
「神とは何だろうな。我々よりも進化した存在というだけかもしれないぞ」
サリサ=アドレット=ティーガーが白いホワイトライガーの耳をピクリと動かし、
「私たちがここにいること自体が、時間と空間を超える力の存在を証明しているわね」
と言った。彼女の金銀妖艶の瞳は好奇心で輝いていた。
「ルシファーって面白いよね。人間の能力を制限するなんて」
フィオラ=アマオカミはゆっくりと黒竜の尾を揺らしながら、
「古代の多くの文明で、かつての人間はより強力な能力を持っていたという伝承があるわ」
と静かに語った。
「それが『黄金時代』と呼ばれる時代。そして徐々に能力が失われていったという話」
ユリウス・カエサルはワインをゆっくりと口に含み、考え深げにミハエルを見つめていた。
「ルシファー? ローマの神話にはない名前だ。しかし、プロメテウスの話を思い出させる。人間に火をもたらした後、神によって罰せられた……」
「それぞれの文明に似たような神話があるのは興味深いわね」
水鏡冬華は静かに言った。
「私たち日本の神話にも、男の天照大神が岩戸に隠れて世界から光が失われたという話があります。それは能力が制限されたことの象徴かもしれません」
プトレマイオスは黙って話を聞いていたが、ようやく口を開いた。
「もしこれが真実なら、我々はどうすれば良いのでしょう? この『イントロン』を修復する方法はあるのですか?」
「それこそが問題だ」
ミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒは青く光る玉をテーブルの上で転がしながら答えた。
「我々は修復する方法を知っているし持っている。今修復もできる。
しかし、それを全人類に施すことは現実的ではないかなー。
また、力を得た人間が皆、それを正しく使うという『心の穏やかさの保証』がないからだ。21世紀ですら移民問題で人同士が憎しみ合っている。
いっときの感情で銃で人を殺して川にゴミのように血まみれの人を捨てる、そんなことがフィリピンやアメリカ――アメリカは、プラトンが言ったアトランティスより西の大陸ね。フィリピンはアレクサンダーが到達したインドより東――で当たり前のように21世紀でも、2300年後でも起きている。だからわたしたちは滅ぼした。2300年後の愛のない地球を」
オリュンピアスは長い間黙っていたが、突然、鋭い視線をミハエルに向けた。
「もし私の息子、アレクサンドロスがこの力を持っていたなら……」
彼女の声は祈りのように小さかった。
「彼は世界を本当に変えていたかもしれないな」
ミハエルは優しく言った。
エウメネスは、その言葉に深く頷いていた。アレクサンドロスが持っていた東西融合への夢は、単なる政治的野心ではなく、もっと深い意味があったのかもしれない。
「でも、私たちに何ができるの?」
東雲波澄が実用的な視点から質問した。
「過去に戻れないなら、これから私たちはどうすればいい?」
ミハエルは一瞬黙り、皆の顔を見回した。
「だからこそ、エウメネスの計画が重要なんだ。アレクサンドロスの印章を使って、彼の夢を守ることができる。少なくとも、この時代において」