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さて、前日のモヤモヤを少し晴らすために、ロジカルにみていこう。
一見異世界小説群の中でも成長とアイデアの詰まった物語に見える。
しかし、構成や描写を一つ一つみていくと、ある疑問が思い浮かんだ。
まず読んでいて思ったのは、「なぜモモンガを選んだのか」
これは愚問だ。モモンガを作者が書きたかったから。
だからモモンガだ。
モモンガの生態描写として、鼻をヒクヒクさせるシーンや、ヒゲをぴくぴくさせるような描写は愛を感じる。
これは素敵な愛のある描写だと思った。
しかし描写に人間的な比喩に終始してしまっている点は「主人公がモモンガである必要はない」と感じさせてしまう。歩く際の描写、歩幅、味覚,視線……。
もう少し動物らしさがあったらと考えてしまう。
そんな主人公の愛らしさは伝わるのに、世界観の説明が主人公の視点から、外部の別のキャラクターに映ってしまう。
情報の後出しと頻繁な「主人公と後から因縁を結ぶであろうキャラクター」の視点が入ってくるせいで、そこまでの没入感が一気に冷めてしまった。
説明したい気持ちは大いにわかるが、それがキャラクターの「ナマの体験」より優先されているように感じる。
そして前日に感じた既視感。
記憶を失った機械、
収集癖の少女、
木と苔の香りがするツリーハウス、
そして階層構造、
その他節々の環境描写……。
ーーそれらの「部品」は既存作品のオマージュだろうか?
凄惨な『生』の痛みを排除し、ガワだけをなろうの理で煮出したその姿は、私には『安全圏から行われる、魂なき再構築』のように感じる。
テセウスの船とは言い得て妙だが的を得ている。
部品を全て組み替えた時、
そこに宿るのが『新しい魂』なのか、それとも『見覚えのある魂の残響』なのか。
それは読者の皆様の判断に委ねるとする。
……。
…………。
まさかね。