コンセプトのなんでもありの世界ってコンセプトは結構面白いと思った。
戦闘シーンやランに一歩先に進まれてしまう悔しさも、鮮やかで好きなポイントだと思った。作者も好きなのかなあと考えたりしていたな。
面白いところはあるから、普通に読める。
でも面白い部分に入るまでに、いくつも見てて気になる部分が多かった。
特に気になったのは、世界観の説明や法則が逐一挟まれる時だな。
緊迫した空気を割くように「属性の説明」、自身がピンチの時に経験者である自分なら分かる、という解説が逐一始まって気になってこの世界の秘密どころじゃない。
集中力が削がれる点として、まじめなシーンに挟まる叫び声や、ダメージを表す声なんだが、とにかくギャグっぽい温度が付き纏ってる感覚が否めない。
二章冒頭のあらすじの空気感を見ればコメディータッチで進むこともあるのはわかる。
だがシリアスなシーンでコミカルに聞こえる叫び声が挟まると集中力が削がれるんだよ。
無意味な会話も必要だが、無意味な返事をわざわざ「」で話しているのは気になるがこれは好みの問題だからこのままでも問題ない。
そういう積み重ねで面白いって思ったところの熱が冷めちまって結果、次読むか?って考えてしまうんだな。
世界観の見せ方、特に魔法少女の世界で、この世界の常識を人が出していたところは良かった。現実に近い分、共通の想像もしやすいからかなり良かった。
しかし最初のRPGっぽい世界は例えば、演劇でシーンが変わる時みたいに、新しいセットを差し込んだみたいなところが気になった。異世界の空気感というより、人がいることでやっと『異世界なんだ』と分かる感じは少し物悲しい。
そこでの感情移入がうまくできなくて、結果主人公とランの関係以外の情報については「次の世界では出ないし」って感じでちょっとだけ、ドライなんだよな。
いや、実際にはちゃんと温かみもあるし、信頼関係や恋愛的な部分が示唆されてるんだけどさ、でもなんかあっさりしてるんだよな。
だからって面白くないわけじゃないけど、ただ、これから先に進もうか?と思った時に思ったより別の異世界への期待値も幸助とランの関係の期待値もあまり上がらなかった。