• 現代ドラマ

昭和の音を鳴らしたかった。

『あしたはどっちだ』の劇中映画を任侠映画にしたのには理由があります。
これは昭和映画へのオマージュというよりも、バックトゥー昭和という気持ちで任侠にしました。

最近の映画はCGにAIに特殊技術面での進歩で画面がきれいです。
そして画面に並行してストーリーも洗練されています。
「あしたはどっちだ」の世界観はもっと泥臭いのです。
工藤晃が「やってくれるじゃねぇか」と鼻血を垂らして叫ぶのです。
佐伯雄三が殴られて、口から血を垂らしながら笑っていたりするのです。
大女優であるはずの浅倉環は六本木の街なかで工藤晃にヘッドロックをかけるのです。
かと思えば、
佐伯雄三と浅倉環は製作発表の場で、優雅なダンスを舞台で繰り広げたりもします。
令和の時代は人との距離感をとても大切にする(しすぎる?)時代です。
だからこそこの物語の中では昭和の時代のような、人が真正面からぶつかり合う熱量を書いてみたくなりました。
怒って、
泣いて、
笑って、
ぶつかって、
そして立ち上がった向こうにあしたがある。
そんな人間たちの息吹を鳴らすには、アクションではなくファンタジーでも
サスペンスでもなく、任侠という音が一番しっくりきたんですね。

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