• ミステリー

また点滅に戻るだけ⑴

そのうえ明らかにしておかねばならないのはわたしは「小説家」になりたいのであって決して「Web小説家」になりたいわけではないという事実。

より厳密に言えば「『小説家』として評価を受けたい」という明確な願望がある。

単に「花が見たい」というのと「お花見がしたい」というのでは本質的にはぜんぜん違うように、「『小説家』になりたい」と「『小説家』として評価を受けたい」もまた大きく異なるのです。

「なりたい」というだけならきょうびKindleなり同人誌なり多少の手間暇をかければ自費出版することはいくらでも可能なわけで、そもそも不特定多数の方の目に触れる場所に自分の創作した物語を置いている時点で勝手に小説家を名乗ってしまうことだって可能なわけで、そしたら小説家になりたいという目標自体は果たされることになるわけで、おいどんも男なわけで、富良野は寒いわけで、お前が好きなわけで。



わたしの言葉、ちょびっとでもわかってもらえたら嬉しい限りです。



小説家として評価を受けることが目標なら、わたしは自分の書いたお話を書籍化、すなわちブツとしてこの地上に遺すことが果たされなくてもいいと思ってるのかな?

お話の創作を始めたばっかしのとき、大学2年生ぐらいのときは

「あわよくば本になったら嬉しいな」

みたいな下心を抱いていたけれど、それから2年くらい経って今は、

「わたしという存在をわたしの生み出したお話を通して恒久的に遺したい」

という思いがいっそう強くなった。

そういう思いがわたしの魂の前面に顕れるようになったおかげで、いま書いている『熊埜御堂姉弟の受難』のような作品を生み出せているのだろうなと思う。



ひとまず、方向性はこれで定めて進んでみることにします。

まあ、間違ってたら引き返せばいいしね。



というわけで、今後とも蓮沼をよろしくお願いいたしますの🥺

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