◆祝婚歌
婚礼の宴の最中から、新婚夫婦が寝室へ向かった後……つまり初夜の最中まで、その寝室の前で友人や少年少女の合唱隊によって歌われた。
そしてその歌詞の中には卑猥なものが含まれていた。
(なお夫婦が寝室に入った後に卑猥な歌を歌い続けるのは主に少女の役割だったらしい)
これは幸福の絶頂にある人間には悪い霊のようなモノや妬深い神々の悪意が向けられるという邪視の考えがあり、それへの対策として、卑猥なモノ=生命力の源という考えからそれらを利用して邪視を払うためと言われている。
これらの考えは辿っていくといわゆる男根信仰の一種である『チンチンナブルム』などにつながっていく。
追記:
本編の掛け声を現代語に直すとこうなる
『タラッシオー!タラッシオー!』
→これは普通の掛け声。セックスと結婚の女神タラッサに由来。
『花婿よ!今夜は松明より熱く燃え上がれ!くるみはもうおしまいだ!槍を天に打ち立てろ!』
→今夜はお楽しみですね(意味浅)!もう子供じゃないんだからな!お前の股間にあるチ〇コちゃんと勃たせろよ!
『戦は今か!?さあ花嫁のヴェールを純白のトゥニカごと剥ぎ取り城門を打ち破るのだ!』
→もうヤってるー??おうウェディングドレス引き裂いて処女ぶち破るんだよあくしろよ!
なお史料に残ってる歌と比較するとこれでもまだマイルドだったりする。まじかよ……。
◆初婚年齢とリスクへの対処
古代ローマでは初婚年齢は現代よりも若く(法律上は12歳からな上、その前に婚約することも多かった)、医学的にも身体が妊娠に耐えられる年齢でない時に結婚し、初夜を迎えることも珍しくなかった。
そして家同士の政略としての結婚である以上、やみくもに母体を傷つけることは家同士の関係も悪化させることになる。
そう言う時、古代ローマの紳士はどうしていたかというと、破瓜の痛みを想像し怯える花嫁に対し『大丈夫だよ、慣れるまでは後ろでやろうか』などと提案していた。
ちなみにこの方法、修辞学者である大セネカ(ストア派の哲学者である小セネカの父)が推奨している方法である。
そもそも手は出すんかいとか問題の先送りで全く破瓜の痛みについて解決できてねえじゃねえかとか色々ツッコミどころはあるんですがどうなんでしょうねこれ。
ちなみに本作のトラヤヌスはちゃんと前も後ろも我慢してるよ。みんな安心して!