われもこう

不安に引っ張られないために

マフユフミの詩のかたまり、第10弾。 日常、思い、風景、さまざまなものを言葉にしてゆきます。

私は１０代から天涯孤独で、元受刑者・元路上生活者・元精神病棟患者・元コンビニ直営店店長など、生きていく中で様々な肩書が付きました。 私生活では３０年以上、この世に会話の相手とメー…

" 夢と現実、幻と醒めの境界線上を漂うような詩篇の連なり。 色彩と情景が重なり合い、多層的で夢心地の世界観が広がる一方、孤独や無常、愛の有り難みなど、人間的で根源的な問いにも向…

歌詞、日記、思いついたこと、音楽のこと

国を長く支配する帝は老い、いまや美貌の占術師の傀儡となっている、傾きかけた島国にて―― 東の最果てを治める領主一族の少年・橘雪瀬はある春の朝、傷を負った美しい少女を拾う。彼女は帝…

マサシとヤスシ。ふたりの幽霊。きょうも、死んでいます。きょうも、死で遊んでいます。

だれもいない校舎で貘を退治する少年。踏切を守る双子の少女。夕立ちと共に現れる殺人鬼。病によって年老いた女探偵……。死の手前の世界をうろつく、死に近い人々の記録。短編集なので、どれ…

なにもない国。なにもない街。祭りの狂乱が去った後で、霊を視る者たちは、死者の宿る、死せる廃墟をめぐる。災害指定都市でひっそりと行われる、奇妙なボランティアの記録。オカルト霊能散歩…

影の世界を影少年は歩く。死の意味を探して旅をする。影少女の面影を慕って、影少女の記憶に憑かれて。ぼんやりとうつろな影少年の、いきあたりばったりな愉快な冒険。

バッハの『平均律クラヴィーア曲集』を聴きながら書いた掌編集。 『平均律』、一生聴いても飽きない音楽だと思いますが、曲数は多いし、特徴的な曲名もないので、漫然と聴いているだけでは…

死者が死者だった古き良き時代は過ぎ去り、甦りとそれに付随する犯罪が生まれた。骸と屍。システムはそう規定した。死体の刑事が、死体の犯罪者を駆逐する。

世界の敵である呪殺少女は、自らの日常を守るために、きょうも外敵を呪い殺す。失笑と殺戮のホラーコメディ。 ※この作品に登場する死者たちは特別な訓練を受けているので、実際には死んで…

荒地派の詩人たちをあおぎ見て、拙いながら詩作を楽しんでいます。死と恋について、よぎっていく風景について。一日一作を出来るだけ志しますが、表題作だけでも読んでもらえたら嬉しいです。