仲良く悪ノリのマサシとヤスシ。
二人は死んでる事を幸い(?)に、色んな
ごっこ遊び を考え付いて…。
小タイトルの如く、様々な死因を遊びとして
実行して行く。勿論、幽体であるが故の
途轍もない暴挙ではあるが、彼等にとっては
単なる 遊び のうち。
善悪やら道徳などは其処には存在せずに
純粋なる 興味 と 無垢 とが、たった
二人だけの世界を構成していた。
優しくて哀しい。
不謹慎なものではなく、極めて誠実な
作品である。それは此処に念を押したい。
最期まで読んだ後に、何が残るのか。
それはきっと、彼らの青春と友情。そして
運命にも屈せぬ信頼と 約束 か。
それとも、温かな涙だろうか。
どの道、屹度
尊いもの には違いないのだ。
わんぱくなマサシくんとクールなヤスシくん。
二人はつい六日ほど顔を水に沈めていました。水死体ごっこです。
彼らは子供らしく遊ぶのです。境目のないふわふわとした遊びを……
・
子供というのは割かし悪趣味に見えることもします。
物にあたったり、虫や小動物を殺したり、他人をいじったり、はたまたぶっ飛んだ設定の劇をしたり。
そうやって周りの性質や自分の立ち位置を測っていく。時には痛い目にあったり、ショックを受けたりしつつ、成長をしていくわけです。
現実に足をつけるために、一見現実感のないことをするわけです。
この物語に出る二人の子供は幽霊です。
彼らの現実は既に消失してしまい、ただそれを傍観するだけの存在になっている。長い時間を何の影響も与えられないまま、無為に過ごし続けることを運命づけられている。
見方によっては残酷ですが、マサシくんとヤスシくんが「ズッ友」なので、ずっと黄泉のほとりで遊んでいるのでしょう。
ほのぼの虚ろな短編物語でした。