とても心が疲れて
目の奥が疲れて
わたしの目の奥を駆けめぐっていた
わたしの血が
なんか ふいに
そこから離れていってしまって
そうして
灰色に乾いていったら
そうしたら
この世界が見えたんだ
わたしの生まれた世界が
どうにも
そこはね
どのくだの中にも
心が届かない世界だった
どのくちびるのふちにも
愛がふれられない世界だった
だからかな
さびしさは
ひとりぼっち箱の中にいて
ただ
ずっとひざをかかえてた
そこに落とされたつぶやきは
ひとり行かせてしまったら
とても悲しい
悲しいけど
そのつぶやきは嘘じゃないから
どこか
どこかへ
連れていかれた先で
誰かの胸にそっとふれて
そして
針になって刺すんだ
その君の胸で
がまんしてがまんして
ぱんぱんにふくらんでいた涙のふくろを
ぽちりとやぶいて
あたたかいあたたかい涙を
あふれさせるよ
それができたら
わたしは
ほんとうにうれしい
もう その時は
わたしはここにいないけどね
でもいいんだよ
君のあたたかい涙が
この世界でたったひとつ出会えた
ほんとうの愛であれば
ちいさな幸せであれば