どうもこんばんわ、幼少期にぎゃん泣いた作品で覚えているのは忠犬ハチ公とごんぎつね、川中島ケイです。
昨日・フォロワーさんの近況ノートで千織さまが『続・ごん狐』という「名作・ごんぎつねの続編を書くとしたら?」というお題で自主企画を立てられている事を知り、一晩考えてみてそちらに参加する形で1000文字強の作品を書きました。
兵十の手紙
https://kakuyomu.jp/works/16818622177324472598 千織さま主催自主企画『続・ごん狐』
https://kakuyomu.jp/user_events/16818622177282164224 私はあの作品を読んだ後、きっと兵十は罪の意識やら後悔に苛まれるのだろうなと考えていたのですが、人生経験を重ねてみてもう一度ごんぎつねを読んで思ったのは、違う感想でした。
「罪の意識で縛られたままでいることを、故人(この場合は狐ですが)が喜ぶはずがない。『その選択肢を選んだことで描けなかった幸せ』の分まで、幸せになる事。それをちゃんと実感として覚えておくことだけが、亡くなった側に対して出来る事だ」と。
それを教えてくれたのは、先代のうさぎであり、6歳から実家で飼っていた愛犬なのですけれど。
彼らにはもっと、愛情を注いであげられたはずなのに……と今でも考えることはあります。きっとその感情は生涯消えることは無いのでしょう。でもそれを抱えながら「こっちは今幸せだよ。そう言えるのは君たちのおかげだからね」って月を見上げながら思う事が弔いだと思っています。
そんな個人的な「願い」を、兵十が書いた出せない手紙という形式で書き上げてみました。
今回のテーマ曲
BUMP OF CHICKEN「天体観測」
https://www.youtube.com/watch?v=j7CDb610Bg0Cメロの歌詞「背が伸びるにつれて伝えたいことも増えてった 宛名の無い手紙も崩れるほど重なった 僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ ただ一つ 今も思い出すよ」の部分は未だに聴くにしても歌うにしても泣かずに通り過ぎれないってくらい、大切な曲です。
そういえばこの曲を聴いてた頃って、愛犬が亡くなったのに東京に住んでてお墓参りにすらなかなか行けなくて、出せない手紙を書いていた時期だったんですよね。そして奇しくも今日はそんな狐っぽい毛並みの彼女の命日だったので。それで書いたというのもあります(って今思い出したことなのですが)
※お知らせ
毎日更新短編「あめどろ」こと『雨と泥と、曇天から差す光』は本日は更新お休みします。短編の方に時間を使ってしまったもので><