皆様、お疲れ様です。九月も残すところ、あと数日で終わりますね。
なんだかんだ言いながら、カクヨム甲子園の感想を444作書きました。
フォローされたりお願いされたりしたら、答えてあげたいじゃないですか。
今度こそ、今月はもう休みます。
休みがてら、どの作品が中間を通りそうかなと見てまわるんですけれども、感想を書くときは、選ぶ見方で読んでは駄目だなと思いました。
選考と感想は、立ち位置が違うんです。
感想は作者寄りに立って、どうしたらより良くなるかなと、改稿や推敲をするときの頭で読みます。
選考の場合、たとえば昨年U24杯でやったときは、事前に選考基準を設け、ドラスティックに行っていきました。私の立場というか、私ならではの見方で。
なので、選考は感想を書くよりも楽でしたね。
感想(書評? 講評?)は大変です。
他の人が書かれる感想と比べると、私がやっていることは何か違うなぁ、皆さんが書いている感想のほうが感想らしくていいなと、いつも思います。
私の書いている書き方を説明すると、感想じゃないのがよく分かります。
タイトル、作者、サイトのアドレス。
どんな話なのかを30字を目標に書きまとめ、ジャンルとカテゴリー、忙しい人向けに感想を冒頭に書いてから、主人公が誰で、人称や文体について、型に入れてあらすじにまとめる。
この辺りは、プロットや梗概の書き方なのです。
第三者が見て、どんな作品なのかなとわかるようにしています。
ここから、作品そのものを読んでいきます。
まず、冒頭の書き出しがどう書かれているのか。
「Aの謎とBの謎が~」というのはミステリの書き方であって、他のジャンルには当てはまらないはず。だけど、他ジャンルでもミステリー要素のある作品は多いし、冒頭にフックを入れていることがあるので気にしています。
導入の、遠景・近景・心情がどう書かれているのか。読者を物語にどのように引き込んでいるのか。文章の量も見ています。ロングも早めに引き込んでほしいし、ショートならなおさら。
つぎに、可哀想や人間味とか、誰もが望むような資質とかを気にしています。
これらは共感できるところです。三つある必要はなく、どれが一つあればいい。
これらがなるべく早い段階にあると、読者は主人公に共感し、物語に感情移入しやすくなるので。
ちなみに、主人公の弱みは魅力であり、共感しやすくなる要因でもあります。
作品のいいところを挟んで、つぎに五感描写。
意識しなくても視覚は書けますし、説明にならず描写にするには、視覚以外の五感描写を描かれることで、読者は絵を思い浮かべやすくなる。
嗅覚や触覚がないものもあるし、聴覚があってもセリフしか拾えないものもあります。
五つまんべんなく描かれていても、組み合わせることで臨場感を出せているのか、そういうところも気にしています。
読後、タイトルを見た感想をつけるのは、読む前の印象と読み終わったあとの印象が変わっているかどうかをみてます。また、タイトルと冒頭の書き出しも、かけ離れたところから始まっているのか、途中はどうなのか、そして最後はどう変化しているのか。それによって読後感が決まってくるところがあります。
みなさんが、批評だ書評だと書かれるのは、ここをこうしたらより良くなるかなと思って書くところかもしれない。
誤字脱字衍字をなくし、便利でついつい使ってしまう水増し表現や指示代名詞を、ここぞというところ以外は減らす。
数行の中に同じ表現がくり返し使われていると、読んでいて目が滑って読み飛ばしてしまったり、頭にスッとはいらなくなったりするので、重複表現は削るか、別の言葉に置き換えると読みやすくなります。
そして、そうして、そう思う、そういう、そして、それ、そのなど、「そ」からはじまる言葉も、ついつい使ってしまいがちなので使わないように心がけてみてください。
たとえ離れたところで使っていても、同じ言葉は読者は覚えているものなので。
「そして」は長編小説なら一回か二回。カクヨム甲子園のロングなら、使わなくても書けると思うけど、一回くらいにとどめるようにしてみてください。
文章の書き出しはひとマス下げ、疑問符感嘆符のあとはひとマス開ける。ダッシュや三点リーダはふたマス。会話内の文末に句点はつけない。
これらをすると読みやすくなります。
カクヨム甲子園やラノベは、面白さを重視するので大目に見る傾向があります。
ただ、ほかの小説新人賞では減点対象になるでしょうから、作家を目指すひとは、推敲するときに気をつけてください。
こうして並べてみると、私が書いているものは、やっぱり普通の「感想」とは少し違うんですよね。作品を読んで、どんな話なのかをまとめ、どう読者を引き込んでいるのかを見、どこに共感できるのかを考え、文章の描写を見て、タイトルと読後感のつながりを考える。そのうえで、ここをこうしたらもっと良くなるんじゃないか、と推敲するような目で文章を見る。
親切心の押し売りというか、余計なお世話というか、時間と体力と労力削って書くことではないのかもしれない。
気が向いたら来月、また読んで感想を書いているかもしれないけれど、私も中間選考の発表をのんびり待ちたいと思います。
ありがとうございました。