最新話『第48話 屍者の兵団』更新しました!
嵯峨の率いる大将たちの部隊に遼北の不可侵条約を破っての侵攻に備えての増援として与えられたのはとても戦力とは呼べない老いた兵たちばかりだった。
遼北は甲武との停戦協定を始めるにあたり甲武侵攻の戦力を資源豊かな遼帝国侵攻へと振り向けていた。
その前線力と嵯峨の部隊とそれに与えられた役に立たない戦力とすでに戦意を失って組織的脱走が相次ぐ遼帝国軍が真正面からぶつかることになった。
ただ嵯峨は老兵たちを戦力に数えていなかった。
戦場は8000メートル級の山々の連なる山岳地帯、侵攻ルートは限られていた。
嵯峨はその侵攻ルートに老兵をトラップを仕掛ける労働者としてのみ使用し手持ちの戦力のみで千倍の遼北の精強部隊と対峙した。
嵯峨の部隊に出会う前に数々のトラップと障害物で疲弊して戦うのがやっとの遼北軍と待ち構える千分の一の戦力の嵯峨の部隊。
そんな中、遼帝国崩壊の報が告げられた。
遼帝国を傀儡政権として実権を握っていたガルシア・ゴンザレスは敗戦の全責任を皇帝に押し付け自分はこれを倒した遼南共和国の暫定大統領として進軍してきたアメリカ軍を歓迎して戦勝国になりあがった。
進退窮まった嵯峨は自ら自分の法術に関心を持つアメリカ軍に手の込んだ方法で登校することで大将たちが逃げる時間を稼いだ。
ランはそんな大将たちはその後の東都戦争でも米軍や各国軍が派遣した非正規部隊やそれと互角にやりあえる天才的傭兵たちと互角にやれる能力があるという。
いまだに米軍の追跡を受けつついまだに大将が平然と生きていることが何よりの証拠だという。
かなめは普段の『女王様』の顔を捨てて大将を頼ってくれと皆に頭を下げた。
納得する隊員達の中で一人誠達はそうまでして戦う意味をまだ見いだせないでいた。
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画像はせっかく仲間になったのだからだと言ってプライドの塊の『女王様』のかなめは誠達に静かに頭を下げた
