さっきテレビをつけましたら、毎年恒例の24時間テレビがやってました。
いつからか観なくなってしまいましたが、子供の頃は好きだったんですよね、この番組。
8月最後の土日に放送されるので、これを観て夏休みを締め括るみたいな感じで。
永遠に続くようにも思えた楽しい夏休みが、とうとう終わる。そんな寂しさとともにサライを聴くわけです。
ところがですね。
じつは今の小中学校って8月31日が夏休み最終日ではないんですよね。8月下旬から2学期が始まります。
なので、うちの子供たちも先週後半から学校です。キリ良く8月末までで良いのでは? とも思いますが、何かしら理由があるんでしょうね。
子供たちの夏休みの過ごし方も、ずいぶん様変わりしました。
ぼくらの頃は日焼けしてるほうが健康的だと思われていた時代ですからね。
毎日家でゴロゴロしてないで外行って遊んでこいと言われた時代です。
夏休み明けはみんな真っ黒になって登校してくるわけです。
もちろん、今は気温も日差しの強さも当時とは全然違いますから、とても同じことはできません。
それでも、毎日インドアで大量のコンテンツを受動的に消費し続ける子供たちの姿を見るにつけ、ちょっと気の毒だなあと思ってしまいます。
まあ、本人たちが退屈してなさそうなのが救いではありますが。
それに、長い年月のあいだにだいぶ美化されてしまってますが、ぼくらの頃の夏休みだって実際はロクなもんではありませんでした。
旅行なんて連れてってもらえませんから、お盆にばあちゃんち行くのと東映まんがまつり観に行くのが最大のイベントだった気がします。
それ以外はもう……暇すぎて、扇風機の前で白目むいてたような気がします。
あとはあれですね、市民プールによく行ってました。
市民プールで思い出したのですが。
ぼくが小学生だったある夏のこと。
いつものようにヤトウ君という友人と市民プールへ行ったんですよ。
で、そこの受付の自動販売機に「ファンタ フルーツパンチ味」というのが売ってたんですね。
初めて見るフレーバーです。フルーツパンチ。どんな味がするんだろう。めっちゃ飲みたい。
ですが、ぼくはそのときプール入場料とロッカー代しか持っていなかったので、どうしても買えませんでした。悔しい……!
ところが。そんなぼくの目の前で、ヤトウ君がニヤニヤしながらそれを買ったのですよ。自分の分だけ。
しかも。
フルーツパンチという謎のフレーバーを口に含んでわざとらしく驚いた顔をしたあと、見せつけるように一気飲みしよったのですよ。
なんて性格が悪いんでしょう。クソが。
で、そのあとプール入ったんですけどね。
ふざけて飛び込んだヤトウ君、腹を強く打っていきなりプールに吐いたんですよ。「ヴァロ」って。フルーツなパンチを。
当然、それ見た周囲の客たちは「うわ、何してんだお前!」みたいな感じになるじゃないですか。
するとですよ。
すぐさま係員が走ってきて、虫取り網みたいなやつでサッとヤトウパンチを掬い上げて、こともなげにその周辺の水をチャカチャカチャカってかき混ぜて「ハイッ!」って言ったんですよ。
いやいや、「ハイッ!」じゃなくて。
何も無かったことにはならんだろと。
まあ、仕方ないから入りましたけど。
一応、そこに入るのは気分悪いので逆側から。
どんなに離れようが同じ水なんですけどね。
おおらかな時代でした。
◇
夏休み終盤の恒例といえば、ぜんぜん終わってない宿題。
昔は山ほど出されましたね。
自由研究。
自由と引き換えに、ぼくたちは何を失ったのだろう。
計算ドリル。
むかし吉本新喜劇に「乳首ドリル」というネタがありましたが、あのドリルとこのドリルは同じ意味なのでしょうか?
読書感想文。
白紙の原稿用紙を前に途方に暮れたあの夏。
あれから数十年、まさかこうして文章を書くことを趣味にしているとは想像できませんでした。
絵日記。
あやふやな記憶と空想力で挑みます。
どちらかというと、読書感想文よりこちらなのほうが今に活かされている気がします。
今の小中学校って、あまり宿題出さないんですね。
あの頃のぼくからすれば、血涙が出るほど羨ましい夏休みですが、それが良いことなのか悪いことなのか、いまこの時点ではわかりません。
答え合わせは十年後、いや数十年後かもしれませんね。
さて、皆様の夏はいかがでしたでしょうか。
宿題のやり残しはありませんか?