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ネタ帳にもならないやつ身勝手サービス 20241225

「どうも僕の言葉は通じない気がするのだよ」
「そうか」
「それで僕は本を買ってきたのだ」
「シンプルでよいと思うぞ」
「みたまへ。ドストヱフスキヰの全集を読破する」
「やめたまへ」
「なにをいうか。長く読まれたればこそ、その実、文体自体はわかりやすいにちがいないのだ」
「どうかねえ」
「そんなに言うなら、きみが読んでみたまえ」
「気がすすまないな」
「臆したか」
「なにを言う。私はもともと筋はいいのだ」
「ならめくってみたまえ」
「言われずともそうする」
「どうだね」
「待てまだ途中だ」
「いいから、どう思うね」
「ううむ。この男が何を考えているかはわかるが、何をしたいのかわからんね」
「そうだろう、そうだろう」
「何を愉快そうにしているのだ」
「つまりね、その逆ができていないのがぼくなのだ。だがもうわかった」
「なにを悦に入っているのだ」
「だから、ぼくはその逆をやるのだ」
「そうかい、やればよいよ。しかし、きみが何を考えているかも、何がしたいかもぼくにはわからんね」

5件のコメント

  • 『筆者による推察』(解説ではない)を入れておこう。

    これは古いフィクション原稿をのぞいてたら突然出てきたもので、
    僕が書いたに違いない。
    しかし全く覚えていない。
    なので、筆者自身があらすじを推察しても解説にならない。全く問題ない。という理屈である。

    おそらくこれは……口頭会話が苦手な男Aと、それに理解があるか、同じような悩みをもつBとの会話だ。

    Aは
    >「それで」
    と雑な説明でいきなり海外文学全集を読破すると言い出す。

    Bは
    >「やめたまへ」
    と止めている。

    翻訳の文章を読みまくったところで効果はない……そうBは言いたいのではなかろうか?
    確かに、語彙は豊富になるだろうが……イコールで会話の足しにはならない気がする。一理ある。

    しかしAは
    >「そんなに言うなら、きみが読んでみたまえ」
    と言う。自信があるようだ。

    なんか揉めつつもBは全集を読み始める。Aは感想(もしくは発話にやくだつかどうか?)を

    >「どうだね」
    >「待てまだ途中だ」
    >「いいから、どう思うね」

    とかなり早急に求める。

    『何を考えているかはわかる。が、何をしたいのかわからん』

    これが、Bの見解である。
    Aは
    >「その逆ができていないのがぼくなのだ」
    >「だから、ぼくはその逆をやるのだ」

    ここがすっごーく分かりにくい。
    その逆ができていない……ここから解釈でかなり変わるのだが。
    おそらくAは
    >「その逆ができていないのがぼく」
    なので、

    『何を考えているかわからなくとも、何を欲しているかわかる』

    状態が、Aは体現できていない。
    少なくともそういう自己認識を持ってる。

    >「だから、ぼくはその逆をやるのだ」

    ここは素直に読むことにする。
    そのようにする、出来るよう努力する。そういう事だろう。

    オチは単純で、Bの「おまえからは、どっちもくみ取れない」宣言によりAの目論見は前提からくつがえされている。

    でもコレ、Aが2度目に言ってる「その逆」でもう一回意味が反転していたらまた話が違ってくるのだけど。いや、訳が分からなくなるのだけど。

    話し言葉と文章の関係とは?
    最終的に他人に伝わるべきは思考なのか欲求なのか?
    考えさせられる文章だと思いました。
    あと多分こいつら、けっこう仲良しだろうなと思いました。
  • 筆者の「推察」おもしろいです。
    私もこいつら仲良しだな、という印象が最初に来ました。
    このあと「ならばヘルマン・ヘッセについて……」とか始まりそうで、一生仲良く読んでろよとウフフしちゃうやつ。
  • 月子さん、こんばんは。
    いきなり本文の中にコレがドンって鎮座してたのでびっくりしました。
    テキストファイルの最後の隅っことかじゃなくて、Youtubeの広告みたいにいきなり出てきました。


    そうですね、ずーっとやってそうな感じありますね。
    この先順で発言を続けているA君(仮)が、話題を本から離さなそうな感じあります。

    天然無自覚イケメンな感じの男子高校生とかだったら良いですね。絵になります。
    意外と女子でも通用だけはしますね。口調つくってる女の子二人が、放課後の図書室で延々とやってたらなかなか微笑ましい。
    そのへんなんか描写しとけよって思います。書いたヤツ無能ですわ。

    覚えてないので公式設定はつけられません。
    筆者特権! なし!


  • あー。これコメント含めて面白かったー。

    >「だから、ぼくはその逆をやるのだ」
    私もここ、すっごく分からなくなりました。逆?うん?今頭ん中にあったのは対偶かにゃ?ん、裏だっけ?いやいや問題はそこじゃあないんだよ、みたいな。

    女の子二人図書室がいいと思います!
  • ねこさん、こんばわァ!

    ではこの……ナゾのこれは、コメントを込みで誰かさんと月子様との共同実験作品という事にしましょう。アヴァンギャルドです。

    状況証拠で言えば、秋島と月子様のライブ芸なんですが、書いた自覚がないほど記憶にないので。
    この部分の前になんか前置きがあればわかったんですけど。

    『なんか脳内会話が始まったので、以下に書く』

    とかメモってあれば良かったんですけど。
    実は俺が寝落ちしてる間に、コロボックルとか妖精とかが書いて去ったのかもしれない。

    けだるそーな女の子二人図書室はいいですね。

    あるいはあさイチの講義休講になって。
    仕方なーく不毛な会話してる女子大学生でもいいですね。
    たぶん、学食が嫌いな二人です。
    うるせーし、サークルの集団が常時たむろってるし。
    しかたなーく図書館か空き教室でコアラのマーチとか食べながら。
    こんな会話してて欲しいです。

    論理反転は……最後どうなんでしょうね?
    >「だから、ぼくはその逆をやるのだ」
    ここは、上の『逆』はイコールで裏返さず持ってきてると思うんですよね。でないと

    >「なにを悦に入っているのだ」

    が不自然ですから。
    『今まで通りしかない』で喜んでいたら、変です。僕はそう思います。
    ご自由に解釈してください。
    あとはそうだな。
    ほんとのトコどうなのかは、月子さんに訊ねてみてください。
    共作者にいま、勝手にしたので。
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