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俺のクラスの陰キャ女子が異世界で倒したはずの魔王だった件⑥

 そして放課後。

「学校も終わったし、家に帰ってセックスをしよう」
「しねぇよ!」

 このペースで迫られたら、いつか陥落しそうで怖い。
 かといって、16歳で人生終了はまだ早いだろう?

 勇者としては簡単に魔王に負けるわけにはいかないのだ。

 てか、なんで真央が魔王なんだ?
 よくよく考えるとおかしくないか?

 俺は異世界召喚だったけど……。
 真央は逆異世界転生なのか?

 そう考えれば辻褄は合うのだけど。
 異世界間で時系列は関係なかったしな。

「なあ、魔王様?」
「なにかね、勇者君」

 無駄にノリがいいな。

「えっとさ、子どもの頃から一緒だった真央は、俺が異世界で倒した魔王の転生した存在だった、ってこと?」
「正解。パフパフ。1魔王ポイントを進呈」

 なんかもらったぞ。
 溜まったらロクでもないことになるのは確定だな。

「あれ? じゃあ、知ってたの!?」
「そう、勇太が美少女魔王ランドに召喚されるのは知ってた」
「なんだそのいかがわしいお店みたいな名前は! 女神様はエセリアーナの世界って言ってたし!?」
「いかがわしくないぞ。サービスも素晴らしいと聞く。そして駄女神は嫌い」

 どうやら、いかがわしい店でした。
 女神様も嫌いなようで。
 ……意味もなく目の敵にされてたもんな、魔族。

「なんで魔族ってあんなに嫌われていたの?」

 魔族と言っても、極めて暴力的なのは一部だし、話せばわかるのが大半だった。
 そんなのは人間だって一緒なので、共存だってできる気がしなくもなかった。

「見た目が違うからだ」
「それだけで!? 戦争になるの!?」
「勇太は、世界史で勉強したことを覚えとらんのか」
「あ……」

 人間なんて、肌の色の違いで戦争ができるのだ。
 そっか。
 無理なんだな。

「だから人間が滅びそうになると勇者が召喚されるし、魔族が滅びかけると魔王が強大になる」
「クソっ垂れな天秤だな」

 真央は口元を緩めると、俺の肩に頭をのせる。

「もう、異世界のことはどうでもよい」
「そうだな」
「だから、家に帰ってセックスをしよう」
「しねえっての!」

 あいさつ代わりになりそうだな、そのセリフ。

2件のコメント

  • 魔族と人間、天秤問題は難しいですね。
    美少女魔王ランドという名称あやしー。
    二人のやり取り、好きです。😃
  • 毎度、コメントありがとうございます!

    ラブコメなラブコメは初めて書いているので試行錯誤ですが、楽しんでもらえたなら何よりです!
    プロットもなしに、思いつくまま書いているので、不安しかありません!

    今日はここまでです。
    明日も何話かアップ予定です。
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