テセウス。
ギリシャ神話の英雄ですね。
大迷宮ラビリントスの主であるミノタウロスを成敗したアイツです。
強いは強いんでしょうけど……ギリシャ英雄らしいクズです。
ここで出てくるのが、クレタ島の王女アリアドネ。
彼女がテセウスに提案します。
「糸球を持って行って、糸を伸ばしながら進めば迷わないんじゃね?」
「さっすが王女! それで行ってみるべ!」
ちなみに、英語圏で「Ariadne's thread」は、「問題解決の糸口」みたいな表現で使われるそうです。しらんけど。
「帰ってきたら結婚しようね」
「もちろんだぜハニー」
そして、テセウスは大迷宮に挑み、迷わず帰ってこれたわけです。
しかし、クエストクリアしてしまうと賢者タイムに入るテセウス。
冷静になると、島娘との結婚なんて人生の足枷ではないかと思い始めます。
そして、テセウスは船に乗る。
アリアドネを島に置き去りにして。
「まあ、ひと夏の思い出ってことで、サラダバー!」
「アンニャロ! 帰りやがった!?」
ヤルだけやって、帰国するテセウス。
さすテセ! すがすがしいくらいの、クズ!
そして、テセウスは逃げるように故郷に帰ります。
ですが、ここで事件がありました。
テセウスは、父であるアイゲウス王と約束をしていたのです。
「わが息子よ、無事に帰ってこれた時は白い帆を上げてクレメンス」
「わかったぜ父ちゃん!」
ですが、うぇーい系のテセウスがそんなこと覚えているわけがありません。
黒い帆のまま帰ってきちゃったんですね。
これにはギリシャ神話学者も苦笑いです。
息子の帰還を待ちわびるアイゲウス王。
やがて、テセウスを乗せた船が水平線の彼方からやってきました。
黒い帆を掲げて……。
それを見たアイゲウス王が絶望にくれます。
「私の息子! 諸君らが愛してくれたテセウスは死んだ! 何故だ!」
「坊やだからさ……」
そんな会話があったかは知りませんが……。
息子が死んだと思い込んだアイゲウスは悲嘆のあまり海に身を投げました。
なんで?
ギリシャ神話って、みんな倫理観がバグってない?
昔の神話あるあるですが……。
で、その海は「アイゲウスの海」と呼ばれるようになったと伝えられています。
つまり今の「エーゲ海」ですね。
恥ずかしくないですか? それ。
ところで、この勘違いの元になった船はもちろん「テセウスの船」です。
あの有名なテセウスの船です。
知らない人は調べてね☆
なんにしても、やたら名前や逸話を残す親子ですね。
