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俺のクラスの陰キャ女子が異世界で倒したはずの魔王だった件③

 小さい頃の真央は、すっごく可愛かった。
 それが小学生になって、綺麗な女の子になった。

 小学三年生になると、前髪を伸ばすようになった。
 顔を隠すためにだ。

「おそと歩くのイヤ……」

 道行く人に声をかけられまくって大変だったらしい。
 ヒヤリとする場面も一度や二度ではない。
 可愛すぎるのも考え物だった。

「大変だったの。わかる?」
「わかる」

 いや、わかんねぇけど。
 真央の問いかけは同意しておけばOKなのだ。

 そんなわけで、真央のパーソナルスペースは滅茶広い。
 数人の友人だけが、その鉄壁を突破できている。

 絶対安全と認定されたエリートのみだ。
 俺もその一人だけどな。

「こうして我は一角の陰キャとなったわけだな!」

 中二病なポーズで笑う真央。

「それ、自慢すること!?」

 変人なのは、昔から変わらない。
 まあ、仕方ないか。
 魔王だもんな……。
                       
 織田信長も言ってたろ。
 是非に及ばずって。

「で、式はハワイと魔界とどっちがいい?」
「結婚を前提に話してんじゃねぇよ!」

 さすが魔王。
 油断も隙もない。

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