• 現代ファンタジー
  • ホラー

ちゃんと相談していれば

 定時過ぎてから依頼メールを投げて帰る客は滅びればいい。
 おかげで帰りが遅くなったのだ。 
 もうスーパーもやってない。
 今日の晩飯は何を作ろうか。
 帰ったら冷蔵庫と相談だな……。

「ただいま」

 誰もいない我が家。
 キッチンで手を洗うと、冷蔵庫を開けた。

「何があったっけ」
『アクピリカ! ポキンチョ!』

「キャベツ、ナスと玉ねぎが半分ずつ」
『エッペル、タイタイナ!』

「神は回鍋肉を作れと言っている。ただ肉がない」
『ニク、ニク、ニク!』

 ふと冷凍庫を開けたら、奥の方にラップでくるんだ豚コマが一塊出てきた。

「偉いぞ! 昔の俺!」
『ニク、ニク、ニク!』

 レンジに入れて解凍しながら、野菜を切り始める。
 プチっと中華をあらかじめ開けておくのがミソだ。

 焼いている時に急いで開けると失敗してこぼすからな。

「でも、これ、いつ買った肉だろう?」
『シヌ、シヌ、シヌ!』

 前回買ったパックは使い切って捨てたような?
 結構古いのかな……でも、冷凍していたしね。

 チーン!

 解凍が終わった。
 ちょっと白くなった豚コマを取り出す。
 臭いは……そんな変じゃないと思う。

「平気だろう」 
『シヌ、シヌ、シヌ!』

 そして、つつがなく料理が完成する。
 うん、おいしそうじゃないか。

「いただきマンモス」
『ナム、ナム、ナム』

 おえええええ!  

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する