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今日は更新、ありません(+昨日起きた地震について思うこと)

皆さま、こんばんは。
荒川馳夫(あらかわ はせお)です。

昨日の深夜、東北地方を中心に大きな被害をもたらした大きな地震がありました。
私は仙台在住で、震度はそこまで大きくはなかったのですが、それでも固定されていない家財がいくつか落ちて、正直驚きました。

青森県の三八上北では震度6強の強い揺れが観測されたそうです。
父方の叔父が青森市在住なので、叔父の安否が今でも心配です。
父からは「あとで叔父に連絡してみる」との通知がありましたが……。
本当に、悪いことは起こらないでほしいものです。

誰かが災害で酷い目に遭うのは、14年前の大震災で、もう懲り懲りですから。

イシュタル
「そうじゃのお。その気持ち、わらわにも少しわかるぞよ」

著者の私
「おや、珍しい。あの自己中なイシュタルさまが、人を気遣うお言葉を……」

イシュタル
「他人事じゃないからの」

著者の私
「?」

イシュタル
「わらわが崇められたメソポタミアの地上界でも、チグリス川とユーフラテス川が氾濫して、人間たちがなすすべなく流されてくのを、気の遠くなる年月、そうじゃ、人間の寿命なんかよりずーっと長い歳月、見てきたのじゃ」

著者の私
「そう……だったんですね」

イシュタル
「わらわにはどうしようもなかった。全ては、そうじゃ、シュメールやアッカドの民が言う『何もかも、全ては最高神エンリルさまの思し召し』じゃからな。

わらわでもエンリルには勝てぬ。あやつが人を罰するために災害を引き起こすと決めたら、もう誰にも止められんのじゃ。

じゃがな。わらわの時代と違って、お主の時代には、その、『科学』とやらがあるのじゃろ?

災害にあったとしても身を守る方法を、どうにかして得られるのじゃろ?

だったら、お主は、いや、お主と同じ時代に生きてる人たちは、わらわの時代に生きてた人たちより幸せだと思うぞよ。

少なくとも、『エンリルさま、どうかご慈悲を!』と天に向けて祈るしかなかったシュメールやアッカドの民より、助かる可能性は高いのじゃからな」

著者の私
「い、イシュタルさま……」

イシュタル
「ほんと、誰かが酷い目に遭うのは、見てられんものじゃ……」


―――――


本日のイシュタルさまは、作中の彼女とは別人のようで、悲しい顔をしていました。

いや、もちろん、私が創作したイシュタルさまですので、本気にしないでいただいて結構なのですが……。

でも、古代人が不吉な現象を「神さまの思し召し」とみなして、何も策を講じられずにいるよりも、今こうしてスマホなどの電子機器を活用して情報収集できる私たちが恵まれているのは、本当だと思うのです。

ですので、もし、もしもですよ、起きてほしくはないのですが、もしも規模の大きな地震が発生した場合には、適切な避難をするよう心掛けてください。

そういった時にこそ、私たちは「科学」の力を有効に使えるはずですから。


―――――


あとですね、タイトルにもありますように、本日の作品更新はありません。

『天災女神イシュタルちゃん、東の島国で大暴走!?』
https://kakuyomu.jp/works/822139837938609456

こちらの作品は、明日ふたたび更新されますので、どうかご理解ください。

本日は以上です。

最後になりますが、皆さま。大きな余震がこの後、発生する可能性はありますので、それを念頭におきつつ日々をお過ごしください。

では、さようなら。

6件のコメント

  • 荒川先生、ご無事でいらしたとのこと、何よりほっと致しました。
    先生のご家族ご友人の皆さまも、皆ご無事であられますように。
    イシュタルさまの他人事でない本音に、うんうん、と頷いてしまいました。
  • こんばんは

    私は阪神・淡路大震災で自分の無力を痛感したたちです
    あれから、そうあれから、たくさん災害ありました
    よく言われる「阪神・淡路の教訓」が生かされていたか否か、今でも問われることですが
    4年前だったでしょうか? 大阪の北部で大きな地震あって、そのときに本棚からどさどさと本が落ちてくる、机の下に隠れる、そんな経験もしました
    地震も災害もない方がいいのは決まっていますが、それは人ではどうにもならないことなので、せめて起こった時の備え、心のそれも含めてやっておきたいですよね

    東北、北海道の皆さんの無事を、私も遠くからですが祈っております

    さて、最後にイシュタルさまの話
    これ、ネタバレにならないと思うから言うのですけども
    チグリスユーフラテス川の氾濫、それが聖書の洪水伝説の元とも言われていますよね♪
  • 阪神淡路大震災で被災して以来、一階や胸より高い棚がある部屋では寝られません。
    かなりの広範囲にゆれがあり、先生には大事なく良かったです。
    冬の雪の季節、青森の叔父様もご無事であることをお祈りいたします。

    イシュタルさま、後ほどお伺いします〜💦
  • 暁 ミラさまへ。
    お心遣い、ありがとうございます。
    はい、私はなんとか無事でいられました。
    ただ、それでも揺れを感じてしまうと「もしかして、大地震?」とつい、癖のように身構えてしまうものです。
    これも、14年前に経験した大震災の影響、なのでしょうねえ……。

    イシュタルさまのコメントにも反応くださり、ありがとうございます。

    作中ではまず見せることのない、真面目な気持ちで、この世の不条理について思うところを述べた、そんなイシュタルさまでした。

    明日公開される新エピソードにも、ぜひ足をお運びになってくださいね。
  • 歩さまへ。
    ああ、そうだったのですね。阪神・淡路大震災を経験されて……。

    私は当時、まだ幼稚園にも入園しておらず、物心もついてはいませんでしたので、阪神・淡路大震災に関する直接的な記憶はないのですが、後になってメディアが放送した当時の映像を見て、その時の被害状況を知ったものでした。

    今でも、阪神高速道路が倒壊している映像は、私の目に鮮明に焼き付いています。いや、忘れがたい光景だと思いました。映像で見たとしても……あの情景の恐ろしさは一度見れば十分でした。

    無力感、感じます。
    でも、できることはあるはず。
    そう思って、災害に備えるしかない。

    その心構えで、生きていくしかありませんね。

    最後に、イシュタルさまのお話ですが……。
    ええ、そう言われてますね。旧約聖書の『ノアの箱舟』伝説の元ネタが、チクリス・ユーフラテス両河川の氾濫に由来するものではないか、って。

    で、もっと言えば、その元ネタの洪水を引き起こしたのが、本日付の近況ノートでイシュタルさまが名を挙げられている、エ〇リルさまだったりします。ええ。

    まさに「何もかも、全ては最高神エ〇リルさまの思し召し」というわけです。
  • 藤夜さまへ。
    ああ、なるほど。阪神淡路大震災で被災されて……。

    『一階や胸より高い棚がある部屋では寝られません』

    その気持ち、分かります。私も寝室には棚は置かないようにしていますので。万一、大地震が起きた時、それに潰されてしまったりするのが怖くて怖くて……。

    幸いにも、私は怪我なく今回の地震を凌げましたが、次も同じようにいくかは分かりません。

    ですから、こういった用心はそれこそ、老いてもずっと続くものだと思っています。

    イシュタルさまの件ですが、はい、もう彼女は藤夜さまの来訪を心からお待ちしておりますので、ぜひぜひお越しください!
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