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ちちんぷいぷい、酒を飲んでも土佐弁に呑まれるな

こんばんは。各地で梅雨入りが発表されましたね。

仁淀ブルーでお馴染みの高知県の仁淀川流域に暫く滞在して、例によって友人のところで再びシシトウの収穫を手伝っています。
先週は車中泊キャンプの日々でしたが、今週は連日の雨につき宿を確保しました。

この友人とは大学時代にルームシェアしていた仲で、昨秋に久々に会う機会がありました。
「春から本格的に専業農家になったがって(数年かけて修行しながら移行)」
「えぇ!? そうなんや。いつの間に 笑」
(後日、数年前の年賀状を見返すと、子供らの背景にシシトウの苗が……)
なんてネタみたいな近況報告が展開され、

「本格的に収穫シーズンになったら人手が要るがよ〜(土佐弁の友人)」
「ほんなら春には今の仕事が片付くから、落ち着いたら手伝おか?(関西弁の私)」
「来いや、きいや〜(土佐弁の友人)」
「かまんで〜、来ちゃお(土佐弁に呑まれる私)」
という軽〜いやり取りの後、リアルに実現し今に至ります。

ちなみに高知に居る間の私は土佐弁を話します。

関西弁って、どこへ行ってもブレなさそうでしょう、そうでしょう?
しかし高知に来ると、ラジオCMも街中の広告もコンビニの店員さんも、聞こえてくる音声は何でもかんでも土佐弁なんです。

しかも関西弁と土佐弁のイントネーションって似てるんです。互いに認めるほどに。

そんなわけで、絶対に土佐弁しか話さない友人と学生時代の日々を過ごすうちに、1年目の早々から私の方が呑み込まれまして、アルバイト先の本屋でもお客さんからは「土地の子」だと思われていました。笑

おかげさまで高知に来て土佐弁話者と会話すると自然と土佐弁に切り替わります。
まあ、「なんちゃって土佐弁」程度でしょうけれど。

ちなみに現在進行中の朝の連続テレビ小説『あんぱん』の俳優さんたちの方言は、地元の方から大いに認められております。凄いです。

一方で創作に登場する関西弁は、たいてい「漫才言葉」な気がします。
関西弁と一括りにされますが実は地域によって様々ですし、違和感のあることが多いので羨ましいです。
何なら「漫才言葉」は方言ではなく、芸能の表現形式なんじゃないだろうか、なんて。

広い太平洋と険しい四国山脈に挟まれた高知県を「陸の孤島」なんて自称する土佐の民ですが、誰もがその土地に根付く文化や産物を誇りに思っていると常々感じます。
土佐弁もアイデンティティそのもの。

そんな土佐の大学のとある先輩(一度京都に出て戻り2つ目の大学、10歳ほど年上の高知県民)が、まだネット回線黎明期の当時、どこかから山形弁の音源を拾ってきて練習していました。
なんでやんねん!
(私にしか分からない「高知と言えば山形」が想起されるエピソード)

新しい物事にも興味津々で自分の世界を広げてゆく土佐の人たちなのでした。



【写真】神の血に溺れる 〜土佐の雨の夜長に② with 時が止まった時計〜

前回の近況ノート第二弾。
引き続き「山形県かみのやま」産ブドウのロゼワインを戴いております。
(少しずつしか飲めないから)
https://kakuyomu.jp/users/aomidori589/news/16818622176787376061

*土佐巻き(カツオのタタキwith薬味)
・椎茸の海老詰フライ
・カニかま天ぷら
*ゆでとうきび(とうもろこし)
・鶏ももとアスパラチーズのグリル
・カマンベールチーズ
・生野菜

近くに『とうきび街道』なる、とうもろこしの産地&直販所があり、ちょうどシーズンのため賑わっています。
写真に写っているのはスーパーで買ったものです。
デカ過ぎるので、この後半分にしました。

19時頃のホテルの一室ですが、時の止まった時計がある空間に居るだけで、えも言われぬ不思議な感覚になります。


前置きが長くなりましたが、水曜に週一更新の『アルケーの方舟』は今週もスキップします。奈良にいる時に書いた方が楽しいので。

最新話はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818622172629050517/episodes/16818622175243408430

来週は更新しますので、お時間のある方はよろしくお願いします。

4件のコメント

  • おはようございます。

    四万十川より仁淀川のほうが綺麗だと思う他県民でございます。

    仁淀川沿いにドライブしたことがあって、途中に製紙会社がありませんでしたか?
    そこのトイレットペーパーに惚れ込んでしばらく注文していました。

    土佐のご友人のところでの作業、お疲れ様です。
    宿の宴会(?)も楽しそう!
    とうもろこし、いいなぁ!


  • つむぎさん、おはようございます!

    最後の清流と言われていた四万十川は、観光客が落としていったゴミなどにより環境が悪化したという過去があり、その経験からか、仁淀川流域に暮らす人からは、「仁淀ブルー」を観光アピールに使うことや、映え写真のために押し寄せる観光客を冷ややかに眺める声もあります。

    川底の岩石質や水の純度による青なのかなあ、と私も興味津々なのですが……
    土地の人も他所の人も、自分たちで維持してこその環境だと思いたいですよね。

    トイレットペーパー!
    それって私の行きつけの物産店のトイレに設置されているやも知れません。買って帰ろうかな。
    仁淀川流域には土佐和紙の里があり、やはり紙業には綺麗な川という環境が要なのかな、なんて考えていたところでした!

    一人宴会ですが、慣れないワインと用意した食がマリアージュしているのかよく分からず、試行錯誤の日々でした。笑

    とうもろこし、うんまいんですよ〜(自慢)
  • ご友人のお手伝い、良い旅路ですね。
    🍷は難しく考えて楽しむことが大事です。
    美味しいと思えれば良いですよ。
  • 出っぱなしさん、やっぱり難しいですよねぇ。考えるのは楽しいですが。

    アルコールが存在すると、どどどーっと荒波のように押し寄せてきて美味しいのかどうか、途端に分からなくなるんですよね、実は。笑
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