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ファンタジーの根源

雨ですねえ。静かで良いです。
午前中は外作業をして、雨降りと共に引き上げて少し昼寝をしました。
実は昼寝大好きなんですが、お仲間は居られますでしょうか?
(気づいたら寝ている場合が多い)

今週もアルケーの方舟を更新できました。
◉往く馬と谷の街
https://kakuyomu.jp/works/16818622172629050517/episodes/16818622175060829363

情報量、多いよな……と反省したのですが、色々とコメントいただき、調子に乗ってコメント欄でさらに情報が増えました。(ペコリ)
未読の方も既読の方も、是非お楽しみ下さい。

今回は自分の街を中心に「奈良公園以外の奈良」のあれこれにも触れ、話題の一つとして、役行者(修験道の開祖)と、彼が調伏し従えた前鬼・後鬼(夫婦)も登場します。

ファンタジーに起用したい存在としても注目いただけました。
確かに!と。

思うに、現代人の生活や環境からは想像が及ばないような、ローカルに実在したスゲェ奴等って、いわゆる『御伽噺みたいなもの(実在したが、昔すぎて、あるいは凄すぎて実感がない)』なのかなと。
語り伝えられる話を書き起こすだけでもファンタジーになりそうです。

例えば外国人に特に人気のある「忍者」も、伊賀のあたりでは「正体は実は農家(世を偲ぶ仮の姿)」と考えられていますし(資料館的なのがある)、使用した道具も農具を加工したものだという解釈もあります。鎖鎌とか。

ぬかるむ田んぼを駆けるように移動する様を、「水の上を走る」と見られたんじゃないかな、なんて考えてみました。道具だけでなく、食べ物を日持ちするよう加工したり、あるものを使った火おこしなどもお手のものですよね。

役行者も古代の地形、地質、水脈、そして薬用植物のスペシャリストだったんじゃないかなと想像しています。山行き前に水行場で身を清めるのは、汗を流して蚊が寄って来にくくする為じゃないだろうか、とか。

都と地方では暮らす環境が違いますし、平地と山岳でもかなり違います。
身一つで生活するだけで、身体の肉付き、知識・経験が全く異なるものになるでしょう。
前鬼(夫)は後に天狗になったなんて話もありますし。


そういった伝説に近い実在の存在(教科書などには登場しない、古すぎて情報が不確かだが語り継がれているなど、あまり知られていないローカルネタ)を題材にした小説を募集する自主企画をやってみても面白いかもしれませんね。


【写真】
奈良のとある温泉&食事処に飾ってあったテディベア修験者ver.

後ろの額に入ったものは、修験者の先達(せんだつ;山岳の道行きを先に立って歩き、修行者の指導を行うもの)の免状かと思われます。
ここの釜飯、最高なんですよ。出汁がね、すんごい旨味なの。

12件のコメント

  • 釜飯って響きだけでもう美味そう。
  • 二尋さん、釜飯って時間かかるんですよ。
    ザ・観光地「奈良」にも釜飯の店はありますが、店の前でただ立って待つだけです。

    こちらは「何時ごろに」と注文してから温泉に入り、上がったら自分も釜飯もホカホカって寸法ですよ♨️🍚
  • ポロ様、こんばんは。

    以前、山岳信仰の本を読んだことがあったのですが、現代人からするとファンタジーぽいかもしれませんが、当時の人たちの自然との付き合い方、生活が垣間見られ、とてもおもしろかったことを覚えています。

    妖怪も実は人だったという説もよくありますよね。
    忍者の話、大変興深いです。


    わたしも釜飯大好き〜
  • 釜飯!
    食べたい!
    温泉であったまった後のアツアツの釜飯!

    ファンタジーの根源。
    同感です。

    こちらは日本最古の妖怪というかバケモノの逸話があるのですが、この一眼のお化けは実はたたら製鉄で片目を潰してしまった男たちだったと言われています。

    この男たち、田んぼ仕事をしている若夫婦の妻だけを攫っていったんですが、その妻が叫んだ言葉が地名になっています。

    また大蛇の血が流れたという川は、砂鉄で川底が赤いんですよね。
  • 崇期さん、山岳信仰の本を読んだことがお有りなんですね!
    自然を真に畏れ、向き合うと言いましょうか。
    日本の風土・気候の中で、今一度見習っても良いのかも知れません。

    そうそう、妖怪も馴染みのない振る舞いや格好、あるいは迷惑をかける人なんかをフォークロアにしちゃったのかなあなんて。
    忍者農家説、私もナルホド!と興味津々で資料を見て回りました。

    釜飯はお米ベースでいろんな幸がぎゅうっと詰まった素晴らしき日本の食文化🎶
  • つむぎさん、温泉も天然の炭酸泉で気持ち良いのですが、釜飯が楽しみで堪りません。
    かなり遠いし奥地だから気軽には行けないのですが、これを食べにまた行きたい!と切に願っています。

    なんとー! 最古の妖怪とは凄い。
    なるほど、片目になってしまった方達を所謂「異形」とみなして、語られたのが「妖怪」の起こりというわけですね。

    叫んだ言葉が地名に、という流れも面白いですね。川の色の解釈も!
    また大蛇が登場するあたり、きっと氾濫などの水害もあって苦労したのでしょうね。
  • 荒野のポロ様

     テディベア修験者、可愛いです🎶
     釜飯って美味しいですよね。食べたいです。

     ファンタジーの話、取り上げてくださり嬉しいです😍
     
    >役行者も古代の地形、地質、水脈、そして薬用植物のスペシャリストだったんじゃないかなと

     私もそう思います。以前、持統天皇の物語を読んだ時に、持統天皇が役行者と何度も交渉していたと言う設定になっていました。それは彼が山の鉱物資源に詳しいからと。納得しました。こう言う知識は力でもありますよね。

     熱海の湯を発見した話もびっくりでした(笑)

     実はこのコメント、昨夜書きかけてそのままになってしまって💦 遅くなりました(笑)

     ローカルネタ、あまり知らないので面白そうです🎶

     後、クロノスの探訪者、読みに来てくださり感謝です🙇 とても嬉しかったです。でも、長い話なのでご無理の無い範囲で。
  • 涼月さん、テディベア修験者、まさに熊みたいな人たちってことかも、と内心思ってしまったのは内緒ですよ。笑

    釜飯は実は茶粥と並んで奈良の郷土料理なんです。機会がありましたら是非♪

    そうそう、鉱物資源もまさにです!
    でも必要な分だけ必要な時に採る精神で、利権だとか、無闇な採掘とかは好きではなかったんじゃないかなと勝手に想像しています。

    熱海の話も、私にとっても思いがけない情報との出合いでビックリしました。やっぱり街はのんびりと歩いてみるものです。

    クロノスの探訪者、以前のタイトルの時からフォローだけはしていたのですが、満をじして読み始めました!
    レビューの熱量が皆さん凄い!
    ゆっくりではありますが、追わせていただきますね。
  • こんばんは。

    例のワインのために今夜頑張りまして、それに絡めてポロ様のお名前を出させていただこうと思います。
    よろしいでしょうか。

    そして例のワイン、いろいろありまして次回に持ち越しになりました。
    残念です!
  • つむぎさん、なんと素早い支度でしょうか。
    素晴らしい!
    次回、ぜひ楽しんでください。

    私の名前なぞ、どうぞご自由に料理してやってくださいませ〜

    馴染みの方の家に遊びに行く時に、予告して手土産にしたのです。
    先方はパンと果物を用意してくれておりました。なんの打ち合わせましておりませんでしたが、私はサプライズで生ハムも。

    ちなみにチーズはパンに入ってたんでした。
    すみません……
    ハチミツがしみたパンなども美味しかったですよ♪
  • ポロ様

    おはようございます。
    早速のご返事をありがとうございます!

    あのワインのお供は訪問先の方とのコラボだったのですね!
    それはなおのこと美味しかったことでしょうね!

    我が家のお供、本文を読んでいただくとお分かりになると思うのですが……、夫にサプライズにしていたおかげで違うワインとマリアージュしてしまいましたぁ(T ^ T)

    予告、大事だと思います。
    あぐあぐ。

    次回はハチミツがしみたパンも用意します!
  • つむぎさん、違うワインとマリアージュでしたか!
    それもまた一興! 笑
    是非色んなパンをお試しくださいませ〜
    こちらも楽しみにしております!
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