おそらく、私の人生で最もバイタリティに溢れていたであろう中学2年生の頃、始めて小説を書きました。
その頃は西尾維新さんを読みまくっていた時期だったので西尾維新のパクリ。いや、パクリにすらなっていないものが出来上がりました。
1万字も書いてないのに大傑作を書けた気になって、当時の友人に読んでとせがみました。
2日後、返ってきたのは酷評でした。
「ヒロインが死ぬと主人公も死ぬってルールが説明不足」
「なんか、敵みたいなのが6人出てきたけど倒したのは2人だけ。あと4人はどうなったの?」
「意味ありげな会話がいっぱいあったけど、どれも伏線回収されてない」
言われて、自分の未熟さに気づきました。
恥ずかしさのあまり、結構長いこと小説を書こうとは思えなかったのですが、今になって思うのです。
ああして、具体的なダメ出しが出てきたということは、ちゃんと読んでくれたのだな。と。
斜め読みではあの鋭い指摘はできない。部活や塾で忙しかったろうに、2日で読んで改善点を洗い出してくれたのだな。と。
カクヨムでの処女作、『バッドエンドの続き』では1件だけ酷評もありました。傷つかなかったといえば嘘になりますが、その方も具体的な改善点を挙げてくれていました。
私は、中学時代の友人を思い出しました。
この方も、限られた時間の中で私の小説を読んで頂いて、言い方は厳しいにしてもアドバイスをくれる。
そこに、少しだけ嬉しさを感じました。
私は「分かるな」というところは吸収して、「そこは変えるとテーマがブレる」と思ったところはそのままにしました。
おそらく、最初よりは良くなったことでしょう。
こうやって、素直に改善しようと思えたのは、中学時代の友人のおかげです。
届くかどうか分かりませんが、この場を借りてお礼を言わせて下さい。
ありがとう。
更新したので、宣伝させて下さい!
この物語を書くと決めた時から、なんとなく頭な中にあったシーンに辿り着くことができました。
『ヒトとバケモノ』
これまでのエピソードの中では、今回が最もこのタイトルに適した話ではないでしょうか。
『ヒトとバケモノ』
第25話『それでもアンタは美しい』
https://kakuyomu.jp/works/822139840376642479/episodes/822139841886616715