こんばんは。通院モグラです。
今回はキャラクター紹介第2回。
拙作『Eden』のヒロイン(?)、軍医のハンニバルです。
「ハンニバル」という重たい名前をつけてしまったからには…と、彼女の中身を構築するのが一番苦労した部分かもしれません。正直主人公より手が掛かってます…というより、主人公の台詞と感情表現が低コスト過ぎるのかも(笑)
一見感情全開に見える彼女ですが、意外と中身は違う一面が隠れている…かも?
どうぞお楽しみ頂けたら幸いです。
◤J-MET12 医療心理戦略文書
Character File:HANNIBAL◢
「はーい、カニバルじゃなくて命拾い担当のハンニバルでーす。食べるのはご飯と時間だけだから、たぶんね?」
記録担当:J-MET12臨床心理士/第三派遣群 カウンセリング担当官
(※書類の端にコーヒーと謎の油染みがついています。注意)
【基本データ】
性別:女性
年齢:33歳
出身:日本・関西地区(都市再編後)
階級:少佐(Medical Major)
所属:統合軍医療救難小隊第12班/主席医官
専門:救急、戦傷外科、前線トリアージ
身長:158cm
戦闘経験:なし(自衛及び緊急回避の射撃記録:有)
【過去・経歴】
日本国籍。日本人の一般家庭出身で、軍医科大学卒業後は救急・戦傷外科を専攻。
人事書類で例年配属希望を「命のまま」で提出しており、希望者の少ない都市外戦域部隊を転々とした経歴を持つ。
のちにトリガー大佐の指名によりJ -MET12に転属し、数年の勤務ののち現主席医官に就任。医者としてのキャリアはまだ若いが、現場医療判断の中核を担っている。
なお、「ハンニバル」はトリガー大佐から与えられたコードネーム。本名は当然別にあるが、本人がいたく気に入っているため部隊内外でハンニバルという通称で通っている。
◾️MBTI分類:ENTJ(指揮官型)◾️
①興味関心【E:外向型】
他者との接触に一切の臆を持たない。状況が地獄であっても、自ら飛び込み、命令し、触れ、命を拾い上げることにためらいがない。
現場でのユーモアは時に過剰で、負傷者の横で「盛れた内臓、撮っとく?」などと口にするため、新人看護兵をしばしば失神に追い込む。
ただし、彼女にとって“しゃべる”とは他者操作の手段でもあるため、本音がどこまでかは見極めが難しい。
②認識傾向【N:直感型】
状況の本質や患者の“致命”を直観的に捉え、即座に判断に結びつける能力に優れる。
詳細な戦況報告を待つよりも、患者の皮膚温・出血・骨格位置から“現場の真実”を読み取る力が卓越しており、その行動は時に倫理の先に踏み込む。
複雑な情報を感覚と因果で読み解くタイプ。書類作成能力は逆に壊滅的(参考:報告書第1190号「グシャッとした手応え」)。
③判断基準【T:思考型】
人命に関わる場面でも感情より合理性と優先順位を軸に判断する。
患者の人格や経歴よりも「今、この命は救えるか否か」に全てを絞り、必要とあれば即断で切除・排除する冷徹さも持つ。
なお、五感の中でも触覚認知に独特の癖があり、「見たもの」より「触れた感覚」をベースに思考を構築している。
④外界への反応【J:判断型】
徹底した指揮と構造思考の持ち主。
物資・人員・時間・動線を“外科手術的に制御”し、野戦病院という混沌を機能するシステムへと転化する。
ただし彼女自身はそのフレームに収まらない現場主義者。全体は制御するが自分は制御しない。
時間管理は完璧、睡眠は不定、突発的行動率は想定外。
◾️その他メモ◾️
好きな食べ物:チョコバー、甘いもの全般
嫌いな食べ物:粉薬じゃないのに粉っぽいやつ(※本人談)
趣味:他人の持ち物を勝手に読む/カルテの余白落書き
特技:隊員にあだ名をつける(※致命的に他人の名前が覚えられない。理由を尋ねると「だって名前って触れないじゃん」と真顔で返された。手触りの問題?)
コミュニケーション:基本的に会話に局所麻酔なし。効くから。
◾️本人のコメント(採録)◾️
「ENTJ? あー、“指揮官”とか“リーダー”とか言うやつ?
…リーダーってのはね、みんなが動かないとき、最初に動くやつのことだよ。
で、動きすぎて死にかけるのが私。はい、正解」
「でも、まあ……助けられたら、それでいいじゃん?
書類ミスっても、患者は生きてるし!ね?トリガー?」
「……あ、今笑ってない。やばい。逃げよ」
◾️臨床心理士の音声記録◾️
【記録開始】
……こちら心理カウンセラー班、第3回・ハンニバル少佐ヒアリング任務の報告です。
まず結論から言います。書類の山に飲み込まれました。
少佐の机の上、報告書・カップ麺・ガムテープ・医療器具・(なぜか)ぬいぐるみ。
書類の中に「なんか裂けてたから縫いました」って書いてありました。
我々の理性も裂けそうでした。
第一問:あなたにとっての“優先順位”とは?
ハンニバル少佐、堂々と胸を張って回答:「命>>>>昼飯>>書類」
班員「書類、低いですね」
少佐「だって書類は後で直せるけど、命はその場でしか直せないんだよ?(ドヤ顔)」
──その場にいた全員が「ああ、まあ…それは…確かに…」と半笑いで頷いた瞬間、
トリガー大佐(いつ来た)が無言で現れ、手元の書類(未提出)を静かに机に置く。
無言の圧力。沈黙。汗。
少佐「…………しょるいも、だいじ…(蚊の鳴くような声)」
第二問:業務効率を上げるために工夫していることは?
少佐「エデンに頼る(即答)」
班員「具体的には?」
少佐「“これ、あとよろしく〜”って言いながらファイルを投げると、無言で処理してくれる。最高」
……エデンさん、心理班から後日表彰状を送ります。
第三問:業務中に困っていることは?
少佐「うーん……書類が……死ぬほどつまんない」
班員「医療報告ですからね」
少佐「それより“この腸、ちぎれてたけど戻せました!”の一文で済ませたい」
──現場の臨場感:140%
──報告としての適正:2%
特記事項:
・報告書の誤字修正はエデンくんが無言で行っている。
・ファイル名「かろうじて助かったやつ1.pdf」はさすがにやめてください。
ハンニバル少佐は報告書の敵である。だが命の味方である。
彼女が“命を拾ってる時間”が、書類の遅れという形で現れているなら──
我々はその遅れを、誇って待ちます。
ただし、ファイル名だけは直して。ほんとに。
(エデンくんのためにも)