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民意って怖いかもしれない


 今さら過ぎるだろと笑ってほしい。

 タイトルの通り、民意って怖いかもしれないと思った話だ。

 以前投稿した作品にも載せたのだが、現代だと一線を越えると突然社会的に殺されるシステムになっている。

 キレ散らかす前にやっておくこと
https://kakuyomu.jp/works/822139837157128137/episodes/822139837157339228

 だから衝動的に世間に向かって何かを、特にネガティブな印象を与えることをするのは、リスクが大きすぎる。
 X(旧・Twitter)がバカ発見器と言われる理由もそこにある。気軽に投稿できるということは、衝動的な行為をそのままぶつけられるということだ。



 細田守監督が最近「果てしなきスカーレット」という映画を出した。

 ブラウザの検索に候補として、ニュースサイトにもエンタメのトピック欄に、動画サイトは言わずもがな。

 見えてしまう。私は映画を見ていないので、何も意見できないが、目に入ってくる。

 これが民意の力なんだろうなと思った。

 よくマスコミの宣伝手段として、売り込みたいコンテンツをテレビ上に事あるごとに表示させ、刷り込ませるというやり方があって、これを「ゴリ押し」と批判する人がいた。

 これとよく似たことを今度は視聴者側がやり始めたということだ。
 世間に対してネガティブな印象を与えるのはリスクが大きい。が、そのネガティブな印象は当人以外がいくらでも作り出せてしまうのだ。 

……怖くない? 気に入らない人やコンテンツや企業を、社会的に殺すことが出来るって。


 より正確に怖い点を挙げるなら、

 1点目。中身をろくに見ずに批判が出来ること。
 実際に見てなくても、批判意見はネットで探せばいくらでも出てくる。
「まあ正しいだろうから自分も便乗してOK」層が相当数いるということだ。

 2点目。批判することに大義があると思えること。
 なんか、炎上祭りみたいな雰囲気をひしひしと感じる。
 実際の良し悪しはともかく、なんか面白そうなイベント見つけたから、試しに参加してみようって感じ。



 こういうのって何だかんだ昔からあったんだろうって思う。

 自分が民意(の怖さ)というものを知ったのは、堺雅人主演のドラマ「リーガル・ハイ2」(2013)だったが、それより前にも多分あった。だから本当に今さらな話でもある。

 批判をするな、称賛以外受け付けないってわけじゃない。
 ただ、三ヶ月もしたら、すっかり別のコンテンツに向かってそうだし、自分のしたことすっかり忘れてそうなのが怖いんだ。
 平和主義ですよー、人のこと傷つけたことなんてありませんよー、って。

 その人が批判したというより、「当時のムード」が憑依でもしてるんじゃないかと思ってしまう。

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