本活動報告は、特定の個人や作品を対象とした批判を目的とするものではなく、私自身の創作における判断と線引きを整理するための記録です。
本件は、私の名義および創作理念に関わる一連の出来事について、事実関係と、それに至る判断の経緯を整理し、記録として残すものです。
私は当初より、公開の場で感情的・断片的な発信を行うことを避け、内部的な整理文書を用いて状況把握と判断の精査を行ってきました。
以下は、その整理を経た上での経緯と判断です。
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1.名義使用を伴う二次創作の確認
私の名義および設定を用いた二次創作作品が、複数の企画・作品内で使用されていることを確認しました。
当初、私は二次創作そのものを否定する立場ではなく、表現内容が創作理念と著しく逸脱しない限り、名義使用についても即時の制限は設けていませんでした。
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2.問題表現の確認
その後、私の名義を用いた作品内において、
・特定の属性を明示した上での私刑的描写
・人格・人権・生命の侵害を想起させる表現
が含まれていることを確認しました。
これらは、私が一貫して前提としてきた
「死を軽く扱わないこと」
「現実の人間や属性を娯楽的に消費しないこと」
という創作理念と、明確に相反するものでした。
また、読者に対し、あたかも私が当該内容を容認・共有しているかのような
誤認を与えかねない構造となっていました。
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3.内部整理と判断形成
本件に対し、私は即時に公開的な非難を行うことはせず、内部整理文書を用いて、以下の点を精査しました。
・問題が表現技法の範囲に留まるのか
・名義・信用・理念といった人格的要素に及んでいるか
・読者に与える誤認の範囲
・是正によって回復可能か、切り離しが必要か
この工程は、事態を過度に拡大させないことと、判断の一貫性を保つことを目的としたものです。
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4.名義使用停止および整理の要請
上記整理を踏まえ、一次創作者として、当該作品における名義使用の停止と整理を求めました。
これは、特定の表現に対する感情的反発ではなく、名義・信用・創作理念と不可分に結び付いた人格的要素の保全を目的とした判断です。
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5.制作者側の対応提案と判断の明確化
制作者側からは、名義削除や修正対応の意思が示されました。
一方で、
「名義を変更した上での構造維持」
「一次創作者の理念を再解釈して描写を改める」
といった趣旨の説明も含まれていました。
しかし、一次創作者の理念や倫理観は、第三者が運用・再定義・再解釈の対象とできるものではありません。
それらは名義と不可分に結び付いた責任の集合体であり、当該名義を使用する権限を持たない立場において
「今後の方針」として再解釈を試みること自体、権限のない判断行為となります。
本件で問題となったのは解釈の差異ではなく、名義および信用を前提として利用した結果、読者に誤認を与えうる状態が発生した点にあります。
したがって、「再解釈」や「描写の改善」を是正措置とすることは、問題の本質に対する適切な対応とは認められません。
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6.最終的な対応
私の判断としては、名称のみの変更や枠組みの継続では不十分であり、名義・設定・職能・イメージとの連続性を断った
完全な切り離しが必要である、という結論に至りました。
最終的に、当該キャラクターは、私の名義・設定等と一切の関連性を持たない
完全に新しいキャラクターとして再構築されています。
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7.沈黙と削除対応の選択
私は、これ以上の混乱や対立を避けるため、当該期間において沈黙と削除対応を選択しました。
この選択は、問題の軽視や容認を意味するものではなく、判断を整理した上での対応です。
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8.本記録を残す理由
本件は、特定の個人や作品を非難するためのものではありません。
・名義は素材ではないこと
・創作理念や倫理観は第三者が再解釈して運用できるものではないこと
・読者に誤認を与える構造そのものが問題となり得ること
これらの線引きを明確にし、
同様の事態が繰り返されないための記録として残すものです。
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9.今後について
私は今後も、自身の責任の範囲で創作を続けます。
ただし、私の名義や設定を用いる場合には、その表現が何を意味し、誰にどのような責任や印象を背負わせるのか――そこへの想像と自制を、強く求めます。
なお、本活動報告は記録および線引きの提示を目的としたものであるため、コメントの受付は行いません。
以上です。
私の二次創作に関する考え方については、こちらに整理しています。ご参考ください。
秋定弦司作品 二次創作・名義使用に関する基本方針(令和7年11月21日)
https://ameblo.jp/akisadagenji/entry-12947566275.html(補足)
本件は事実経緯の整理を目的とした記録であり、議論や意見交換の場とはしないため、コメントは受け付けておりません。