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https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280↓第42話
https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280/episodes/16818093074127492157↓第41話(改)
その他大勢の包囲網の中で足の痛みが回復した後、「2人を殺すのか?」…と、囲っていたモブたちの口を封じた俺は、ダンジョンの出口を目指して急ぐ…上層とはいえ、野良の魔物が徘徊しているせいで途中途中で引っ掛かる。通路が狭くなり下の層で行っていた「壁を蹴って回避」という方法が行えなくなり、遭遇戦を何度か行わざるを得なくなっていった…
「あー、かったりぃ…くそっ…」
今、目前に現れたのはゴブリンの集団だ。普段なら簡単に撃退できていたが、今は疲労に疲労が重なっていて
「ぜえっ…ぜえっ…ぜえっ…」
…と息も荒い。何とかゴブリンどもを全部倒し終えたがドロップ品など拾う余裕も無い俺は重い足を引き摺って動き出す…そしてタイムリミットが来る。
どさどさっ…
「くっ…」
戦闘直後ではあったのが不幸中の幸いだったかも知れない。ギルドカードのアイテムボックスから2人が弾き出されるように飛び出し、身体が地面に転がる。
「うぐ…」「痛い…」
ファラは動けていたがフィンは腰が抜けただけで怪我をしていた訳じゃない。精神的に落ち着いているなら今すぐにでも動ける筈だし、何なら今の俺よりは動けるだろう。
「はぁ、はぁ…2人とも動けるか?」「え?…」「ツトムくん? えぇ、まぁ…ここはどこなの?」「間違って、なければ…2層の、筈だ」
ゼーハーと息も荒く、呼吸の合間に回答する俺。フィンとファラは僅かな間、お互いの顔を見詰めていたが…あの瞬間から今までの間の出来事を推測ではあるが理解し、やがて頷き合う。
「分かった。肩を貸すから…んしょっと」「一緒に戻りましょう?」
2人は、ツトムの肩に自らの肩を貸して歩き出すのだった…アイテムボックスには時間停止機能までは無かったので普通に2時間が経過すると仮死状態が解けてしまう。ランクが上がると時間経過緩和機能が実装されるだろうが、まだ遠い未来の事だろう…
※腐敗によるレア素材の損失を防ぐ為と思われる(高ランクな程、深い階層に潜る為)