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いい加減な冒険譚 本日第41話が公開されます

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https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280

↓第41話
https://kakuyomu.jp/works/16818023212468733280/episodes/16818093073995958556

↓第40話(改)
追い詰められた鼠は追い詰めた猫を咬むが如し…俺は自らに掛けた身体強化で何とか急場を凌いだ。そして辿り着いた登り階段の先は…4層だった。実に、1層から5層へと跳ばされていた!「マジかぁ…」2人に飲ませた仮死の薬の持続時間は凡そ2時間…薬の力で無理矢理仮死状態になるようにしている為、それ以上は本当に死んでしまいかねない…依って、残り時間1時間40分がタイムリミットとなる。…4層を走破、そして3層も…「でえええいっ!」オークの群れを避ける事は難しいと判断して勢いを付けて壁を走り…愚鈍な豚顔がポカンとしてる隙を狙って壁を蹴って着地と同時にダッシュ。我に返った豚頭共が追い掛けようと反転した頃にはとうの昔に追い付けない距離へと走り去っていたぜ…へっ! そんな足腰に負担を掛けるアクションを繰り返しながら俺の足にガタが来ていた…腕時計を見れば、2人が仮死状態から戻ってしまうまでの残り時間は1時間を切っている。間違いでなければ、3層から2層への階段を登り切った所だ。息も荒いし身体強化魔法のクールタイムまでは30分近くあるが…丁度いいと階段の途中で休憩している所だ。

「ぜー、はー…はぁ、疲れた…」

今の内にと革製のショートブーツを脱ぐ…やや丈が長く足首より上までをガードしてくれる物だ。脱げばモワッと足の汗の臭いがはなをつく「臭っ!」…そして毎回履く度にきっちりと紐を結ばないといけないので面倒だが、今の所戦闘中に紐が解けたことがない良品だ。しかも、「左足の紐、解除」そう命令するとパラっと解ける魔法のショートブーツでもある。履く時は魔力を込めながら紐を結ぶ必要があるが、脱ぐ時は命令語1つでこの通り…「さて…患部はと」ショートブーツを脱ぎ、靴下も脱ぐと…「あー…腫れてやがんな。道理で痛い筈だ…」先に清潔なガーゼをアイテムボックスから取り出して貼る。その上に腰のホルダーから取り出した下級ポーションの蓋をきゅぽんと外して少量を掛け、同じくアイテムボックスから取り出した救急テープでぐるぐる巻きにする。残った下級ポーションは悪化した時を考えて蓋をし直して腰のホルダーに戻しておく…他に目立った怪我はしてないので問題は無い「貧乏性だといわれようが、染みついたモノは中々抜けないんだよな…」上半身の怪我なんかだと飲んだ方が効果が出るのだが、末端の…それも足なんかの怪我には直接掛けた方が治りが早いし、全部掛けるよりガーゼなんかに染み込ませて患部に付けて置いた方が持続して回復するからな…コスパを考えるとこちらの方がいい訳だ! 「さて…足はこれでいいとして」靴下を履き直してショートブーツを履き直し、紐を結んでいく…無論、魔力を込めて…な。

たんたんたん…

左足を地面に軽く踏みつけて様子を見る。痛みは今の所感じられない…と、階段を出ようとすると…

「何だ、お前ら?」

目前には、他の冒険者…というか探索者らしい集団と、「カメラ?…ダンチューバー、か?」見知らぬダンチューバーらしき者たちが階段の前を立ち塞がっていた…つか、邪魔なんですけど?

「フィンさんとファラさんはどうしたっ!?」

殺気立ったファンらしい冒険者か探索者、その他大勢が叫ぶ!

「そうだ!…1層で姿を消して、戻って来たのはお前だけだ。まっ…まさかっ!?」

ダンチューバーの1人が最悪の事態を想像してしまったのか声が震えている…

「勝手に殺すな!…後な?…急がないと間に合わなくなるからな? 今、ここで俺を引き留めるってことは、間接的に2人を殺すようなもんなんだぞ?」

ざわつくその他大勢とダンチューバーたち。

「そっ、そんなこといって胡麻化しても無駄だぞ!」

「ほう?…フィンとファラをどうしても殺したいと? だそうだが、そこの生放送中のダンチューバーさんよ?」

「うわ…コメントが暴走を始めた。引くわぁー…」

どれどれ?…と魔導スマホの画面を見せて貰ったが…

「(高級品だ、いいなぁ…)うわ、ナニコレ…目で追いつけねぇ…」

最早光の帯と化していたスマホのコメント欄は、一時停止しないと読めなくなっていた。その殆どはその他大勢に対する暴言であり、フィンとファラを殺したいのか? 許さんぞ!…と的な意味のコメントが色様々な暴言として垂れ流されていたよ(苦笑)

「世論を敵にすると生きていけないぜ?…ってことで急ぐからな…失敬!」

こうして俺は形成されていた囲い込みの中で残りのクールタイムを稼ぎ、足の不調を回復させてから身体強化を掛け直し…ダッシュで地上へと急ぐのだった!

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