最近「視点変更は読者を失う」とか何とか言われておりますが、視点変更が作品に及ぼすインパクトが欲しいならうちの連載を読んでほしいんですよ!!
【贖罪ノワール1】救世主症候群・事件編
https://kakuyomu.jp/works/16817330656813658108【絶望ノワール2】救世主症候群・全容編【閲覧注意】
https://kakuyomu.jp/works/16817330664310915681 一応「ホワイダニット」を掲げているので「一体何故そうしたか」が常にメインの軸にあるノワールミステリとなってます。ミステリというと「死体移動」とか「アリバイ崩し」みたいなのがメインになりそうですが、それだけじゃあないですからね。
それで「視点変更」がどう効いてくるのかというと、第一部にあたる事件編では「何か訳があるんだろうけど何故か教えてくれない」主人公を外から見続けることになります。そして事件編の後半で「何故教えてくれないのか」の理由を探偵役が暴き、第二部に当たる全容編ではほぼ主人公の視点で「どうして誰にも本心が告げられないのか」の理由開示と「バレたらどうしよう」の綱渡りがずっと続くことになります。あらすじにも書いてある通り、彼は「正体がバレたら文字通り死ぬ」ので本心を他人に打ち明けることはありません。比喩でも何でもなく、かなり命の危険があります。どうしてそういうことになっているのか、というのは是非読んでほしいなと思います。
視点変更については、ひとつこだわっているところがあるので紹介したいと思います。これは特にネタバレにもならないと思うのでガッツリ書きます。
【査察旅行】
https://kakuyomu.jp/works/16817330656813658108/episodes/16817330658429848597 まずは事件編から。軍のお偉いさんがシベリアみたいな山奥の関所の査察に訪れます。目的は隊員たちの剣の稽古でしたが、明らかにひとり居眠りをしている不遜な下級兵士がいます。とっちめてやろうと居残りで稽古をつけようとすると、国内でもトップレベルの腕前を持つ自分より上の腕前で喧嘩を売られる。ギリギリのところで下級兵士を叩きのめして「何故こんな実力者が山奥でくすぶっている!?」と驚愕する。
【4日目の眠気】
https://kakuyomu.jp/works/16817330664310915681/episodes/16818093076169209884 そして全容編の同じシーン。下級兵士視点になるわけなのですが、彼は極度の不眠症であり稽古の時点で三晩寝ていなかったために真っ当な判断力がなかったことがわかります。更にずっと彼視点で物語を読んでくると剣に関しては特殊な訓練を受けていることも読者であれば自明であり、事件編での不気味さは消えていることでしょう。そして彼が寝ぼけてとんでもない喧嘩を売ってしまったことにヒヤヒヤします。
そして事件編を先に読んでいると、この後彼がギリギリのところで追い詰められて倒されることも承知で全容編の足掻いているところが面白いのだと思います。こういうギミックが全編において散りばめられているので、出来れば「事件編→全容編」の順番で読んでほしいと思います。ラストの第三部ではある意味全容編をひっくり返す仕組みがありますので、そこも刮目してほしいです。
自分でもこういう紹介の仕方は非常に野暮だと思うのですが、なかなか感想の着きにくい作品なので外側からどう見られているのかよくわからないのです……なろうで連載しているものは前書き機能を使って事件編と全容編のリンクを掲載しているのですが、カクヨムでそれをやると字数換算されてなんかヤだな……となっております。複雑な伏線ばかりなので、よろしければそちらで読んでくださっても構いませんことよ、など思っております。キャラや伏線に関してはあらすじや解説も一応あるので、そちらも参照してもらえるとありがたいです!
【解説置場】
https://kakuyomu.jp/works/16817330665841202696 現在は第二部の真ん中を過ぎて、ちょうど話の折り返し地点を通過しているところです。この後は激しめのアクションシーンととんでもなく情緒不安定なシーンがやってきますので、先に事件編で何があったのか概要を見ておいてもらえると安心して読めるかと思います。
事件編は話の都合上バッドエンドで終わるのですが、全容編はそれを巻き返すルートで話が進んでいます。全体的なラストは後味悪い感じではなくいい感じに落とす予定ですので、百数十万字の伏線回収とエモに付き合ってくださる方は是非よろしくお願いします(´▽`)