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これ趣味ラジオ第9回(お試し版)

「は~い、始まりました、“これ趣味ラジオ”第9回目~。今回のMCも、もちろん私、絵下由美です!!アシスタントは~」

『代わるはずもなく、豊田咲花です。』

「咲花、とてつもなく大変なことになりましたよ。」

『大変なこと?』

「そうです。第75話の咲花のひとことで、私たちの生みの親である作者は頭を悩ませるはめになったのですよ。」

『え?なんの話?』

「ほら、咲花が今使ってる完全防水のカメラを“労働時代の”貯金で買ったって言ったでしょ?」

『あぁ、言ったね。』

「それにより、作者の頭に疑問が生まれてしまったのです。」

『疑問?』

「今の趣味時代は国民にお金を使ってもらおうってことで、“所持金”が国民の住んでる地域の指定額を下回ったら、指定額になるようにお金が自動で入る仕組みでしょ?」

『そうだね。』

「つまり、咲花が労働時代のお金を貯め続けるには、最低保証授与金をもらってないことにしないとおかしいのよ。咲花の住んでる地域の最低授与金は確か大人30万だよね?」

『うん、なるほど。つまり、最低授与金を受け取るにはウチの所持金が30万円を下回らないといけないわけだから、労働時代のお金を貯金できてるのはおかしいって話ね。仮に授与金を受け取っていない設定なら、前半で毎月旅行に行けるだけの貯金があったことになる。写真家になれてない人間が、夢を追いかけながらそこまで稼いで貯金できていたのか?って疑問が出てきたわけか。』

「そういうこと。なので、後付けサクサクの言い訳を作らないといけなくなったわけです。」

『本当に、深く考えずにややこしい設定を考えるから、こうなるのよねぇ。
そもそも、この最低保証授与金って物語の芯の部分なわけじゃん?
これのおかげでウチ等は労働しなくてよくなったんだから。そんな大事な設定の細かい部分を物語書きながら考えるってどうなの?
あのチビ作者は昔から……』

「は~い!!作者の悪口はそこまで~。
本当に、男相手だと容赦ないんだから。
とにかく今回のテーマは“後付けで物語の疑問を解決する設定を考えよう”です。」

『表に出すようなテーマじゃないわね。』

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