参加作品数

13

参加受付期間

  • 開催中
  • 7日後終了 2026年3月15日(日) 23:59まで

企画内容

■ 企画の趣旨

文章で、人の感情はどこまで動かせるのか?

物語を読んでいるだけなのに、
胸が締め付けられたり、
鼓動が速くなったり、
続きがどうしても気になった経験はありませんか?

その仕組みを、理論として扱おうとする枠組みがあります。

それが NLP(神経言語プログラミング) です。

本企画では
この理論を“文章技法”として応用し

✔ 続きが気になる構造
✔ 感情が自然に動く描写
✔ 読者と無意識レベルで同期する文章

を実験的に磨いていきます。


■ 企画内容

2000〜5000文字の短編を募集します。
ジャンル不問。

条件は一つ。

以下のフレームを意識して書くこと。

提出作品には

・どの技術が使えているか
・どこで読者の状態が動いているか
・より効果を高める具体的修正案

を、応援コメント形式でフィードバックします。

さらに推奨事項として――

一度作品を完成させたあと
同じテーマ・同じタイトルで改稿版を書いてください。

成長は、比較してはじめて可視化できます。

私自身もセルフリメイクを繰り返してきました。
『Nameless HERO』
『とある剣術家の一分』

改稿を重ね
最新作はSF部門週間99位、歴史部門週間46位を達成しています。

技術は、検証と再構築で伸びます。

一緒にやりましょう。



■ 使用するフレームワーク解説(やさしく)

ここからは、難しい言葉を使わずに説明します。


① アンカリング

「状態を呼び出すトリガー」

ある音楽を聴くと昔の記憶が蘇る。
特定の匂いで懐かしくなる。

これがアンカーです。

文章では、
・特定の小物
・特定の仕草
・繰り返し出てくる言葉

を使って、読者の感情を“再起動”できます。

例:

彼女はまた、あの赤い手袋をはめていた。

赤い手袋=不安の前兆
と仕込めば、再登場時に感情が動きます。


② リフレーミング

「意味の枠を変える」

同じ出来事でも、見方を変えると意味が変わる。

失敗 → 挑戦の証
孤独 → 自由

物語でこれを使うと、
読者の価値観を揺らせます。

読者が「マイナス」と思っていることを、
後半で別の意味に変える。

これが強いカタルシスになります。


③ ペーシング&リーディング

「共感してから、導く」

まず読者の感覚に寄り添う。
それから少しだけ先へ進める。

例:

夜は静かだ。
時計の音だけが響いている。
こんな夜は、余計なことを考えてしまう。

ここまでは“共感”。

次に一歩進める。

でも、その静けさが、あなたを変える。

これが“リード”。

読者と呼吸を合わせてから進めるのがコツです。


④ サブモダリティ・チェンジ

「イメージの質を変える」

同じ記憶でも、

・色が濃いか薄いか
・近いか遠いか
・大きいか小さいか

で感情は変わります。

例:

彼の怒りは爆発した。

より強くするなら:

彼の怒りは、視界いっぱいに広がり、耳鳴りのように鳴り続けた。

イメージの“解像度”を操作する技術です。


⑤ メタモデル/ミルトンモデル

「具体と曖昧の使い分け」

メタモデル=具体化
ミルトンモデル=あえて曖昧にする

具体にすると理解が深まり、
曖昧にすると読者が自分の体験を投影します。

例:

あなたは、大切な人を失ったことがあるかもしれない。

“かもしれない”が想像の余白を作ります。

⑥ パターン・インタラプト

「予想を一瞬だけ壊す」

人は“いつも通り”よりも、
“予想が裏切られた瞬間”に強く反応します。

例:

今日は、いつも通りの朝だった。
――父が死ぬまでは。

日常の流れを作ってから崩す。

これだけで冒頭の磁力は一気に上がります。

読者の脳に
「何が起きた?」という回路を作る技術です。


⑦ オープンループ

「未完の回路を残す」

人は“途中で止まった物語”を無意識に追いかけます。

例:

あの夜の選択が、
すべての始まりだった。

答えはまだ出さない。

小さな疑問を置き、
解決を先送りにする。

これが“続きが気になる”の正体です。


⑧ 期待と予想のコントロール

読者は常に、
「次はこうなる」と予想しています。

その予想を、

・少しだけ裏切る
・角度をずらす
・代償を加える

予想を壊すのではなく、
“予想を超える”。

これが快感になります。

王道展開でも、
一段深い選択を入れるだけで引きは強くなります。


⑨ 感情頂点カット

「最も高まった瞬間で止める」

事件が終わってから次へ進むのではなく、

・告白の直前
・扉が開く瞬間
・銃声が響いた瞬間

で止める。

脳は未完を嫌います。

これがページをめくらせる技術です。



⑩ 状態変化の設計

読者が読み続ける理由は、

「人物がどう変わるか」

です。

・価値観が揺らぐ
・関係性が変わる
・世界の見え方が変わる

毎話どこかが“変化”していれば、
物語は自然と前に進みます。

出来事よりも、
“内側の変化”を意識する。

それだけで引きは強くなります。


■ VAKシステム(五感起動)

文章で想像を起こす技法。

V:視覚
A:聴覚
K:身体感覚(触覚・温度・重さ)

「レモン」と書くだけで、
酸っぱさが浮かびますよね。

それを意図的に増やす。

・光の色
・足裏の冷たさ
・遠くの犬の鳴き声

五感が増えるほど、没入感が増します。

※NLP自体は評価の分かれる領域です。
ここではあくまで「文章技法の視点」として扱います。


■ 最後に

これは理論を信じる企画ではありません。

「構造を意識して書いたら、どこまで変わるのか」

その実験です。

あなたの文章は、
まだ伸びしろを隠しているかもしれません。

試してみますか?





■ 企画者からの約束

イベント企画者である私は、
気になった作品を実際に読み、応援コメントを残します。

さらに強いのは
参加者同士でフィードバックし合うこと。

自分では気づけない“読者の反応点”は、
他人の視点からしか見えません。

また――

作品感想や、NLP理論を意識したフィードバックを残してくださった方は、
優先的に読みに伺います。

書くだけでなく、読む側の構造も鍛えましょう。


■ 参考作品(理論を意識して執筆)

※企画趣旨とは異なり長編ですが、構造の参考としてどうぞ。

最新作

とある剣術家の一分
https://kakuyomu.jp/works/822139844525352978/episodes/822139844536465950


最も力を入れている長編

Nameless HERO
https://kakuyomu.jp/works/16818622174754793882/episodes/16818622174754886187


構造を知ると、
物語の見え方が変わります。

読むときも、書くときも。

一緒に、実験しましょう。

文章は、
情報ではなく「状態」を動かすものです。

構造を意識すれば、
偶然だった“引き”は再現可能になります。

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「表現力を欲する作家へ ――文章で“状態”を動かす実験企画」を選択してください。

運営より

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主催者

格闘技とSFをこよなく愛する物書き。 現代×異能×哲学――燃えて、考えさせられる物語を目指しています。 人間の限界と可能性、心の葛藤と成長を、全力で描いていきます。 ご感想・コメント、ひとことで…もっと見る

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