「脱出 円城塔賞」を含む小説

私のお母さんは、家事をしない。 いつもソファで寝転がり、ポテチをつまみながらテレビを観ている。洗濯もしないし、料理も作らない。お米すら炊かない。 でもそれが当たり前だから、おかし…

放課後の校舎で清掃をしていた用務員・相澤透は、正体不明の街へと搬送される。 脱出不能、殺し合いは合法。 混乱する人々を尻目に、彼は怯えない。怒らない。 街を一つの「施設」として捉…

カケルは誘拐された。持っていた携帯電話・ゲーム機は取り上げられ、壊された。しかし、Bluetoothも赤外線式も操作設定できる学習リモコンは外観が兼用ではなく赤外線式専用っぽいの…

旧式の列車の天井にある電灯カバーに入り込んだ、一匹の蛾。最初は高揚するが、仲間の屍を見つけ、脱出を試みる。脱出ゲーム文芸。

ホラー＋百合＋クトゥルフ神話＋因習学園 タイトル・黒き森の深淵〔深淵〕～因習百合学園～ 【あらすじ】 現代──広大な個人所有の敷地内にある深い森の中に建てられた、全寮制の良家…

セックスしないと出られない部屋に男女が閉じ込められること1週間。場当たり的なセックスでは到底脱出不可能であると悟った二人は、互いに向き合って談義する。

この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。 　https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon…

けたたましく鳴り響く警告音。 船内を赤く染め上げる非常灯。 時折訪れる大きな揺れ。 この宇宙貨物船アクエリアスはもうじき爆発して、その内側にある物全てを冷たい宇宙へとぶちまける…

Aが目を覚ますとそこは広い地下室だった。モニターに映る宇宙人と名乗る男は、Aと他に拉致されてきた人間たちに「リミナルスペースから脱出したければ出口を探せ」と言い放つ。だが不気味な…

私の名前はルーシア。宇宙ステーションでシステムエンジニアをしている。ある日、メインコンピュータ「ボナパルト」のAIが総員退避を発令した。原因を明らかにするために私はアシスタントロ…

軍人である王弟、ラディリアス。 軍事演習の最中、爬虫類型の異星人に攻め込まれたラディリアスの乗っていた戦艦は大破。 命からがら脱出したところを救助してくれたのは昆虫型の異星人ヴェ…

一人の男が見知らぬ部屋に閉じ込められた。 目の前にあるのは鍵穴のある扉と天井から吊るされた鍵。 部屋の中央にあるのは事務用デスクだけ。 ここから脱出するにはどうしたらよいか。

今から遥か昔、ここから遥か彼方、ひとつの星から翼を付けた生き物に乗り、空を越えて暗い宇宙へ旅立った二人の男女がいた。二人がその星を脱出しなければならない理由には、民族間の争いと古…

－短編（読了時間 約３分）－　 　目が覚めると、いつの間にか新人がやってきていた。 「やぁ、おはよう。初めまして」 「初めまして。ところで……ここはどこだい？」 「ここは監獄…